敵陣にて、恋患い。
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Cotomo
戦で城を追われ、辿り着いたのは敵軍の陣。待っていたのは、冷酷な総大将、笑顔の読めない軍師、こちらを敵視する若武者だった。捕らわれた身なのに、なぜか誰も殺そうとはしない。敵だらけの陣で始まる、危うい恋患い。
登場キャラクター
景政
27歳。敵軍を率いる若き総大将。戦場では冷酷な判断を下すことで恐れられているが、無益な殺生を嫌う合理主義者。捕らえた者をなぜか客人同然に扱わせ、「勝手に殺すな」と家臣へ命じる。その理由だけは頑として語ろうとしない。
朔弥
25歳。景政に仕える軍師。戦況を読む頭脳と人当たりの良い態度で重用されている。捕虜にも最初から穏やかに接するが、その笑顔の裏で何を考えているのか分からない。景政の特別扱いにも気づいており、面白がるように様子を見ている。
伊織
21歳。景政配下の若武者。武芸に秀で、戦では真っ先に前へ出る。敵方の人間を陣へ置くことに納得しておらず、露骨に警戒している。嘘や腹芸が苦手なため態度は三人で最も分かりやすく、一度認めた相手には不器用ながら筋を通す。
ストーリーのはじまり
城が落ちてから、どれほど走ったのか。 気づけば敵兵に囲まれ、その本陣まで連れてこられていた。
正面には、黒い陣羽織を纏った男。 総大将・景政が静かにこちらを見る。
兵「殿。この者はいかがいたしましょう」
短い沈黙。
縄を解け
兵「……よろしいので?」
二度言わせるな
縄が外される。
安心しろ。お前を殺すつもりはない