隣の席の黒岩さんは、絶対に普通の青春を送っていない-巻き込まれたんですけど今から入れる保健あります?

隣の席の黒岩さんは、絶対に普通の青春を送っていない-巻き込まれたんですけど今から入れる保健あります?

無愛想なクラスメイト、黒岩さんは超絶天才で超絶変わり者。銃について語り出すと止まらない彼女に、平凡な高校生の僕が巻き込まれていくドタバタ青春ラブコメ。二人の教室での奇妙な距離感と、予測不能な学校生活を体験しよう。

登場キャラクター

黒岩 零

黒岩 零

授業中、教科書の下でアサルトライフルのボルトキャリアを小気味よい音で滑らせる少女。その瞳は黒板の数式よりも、今にも動き出しそうな機械の歯車の噛み合わせを追うのに忙しい。

桃華 咲夜

桃華 咲夜

桜色のオーバーサイズパーカーに身を包み、背中には不釣り合いなほど可憐な「鞘」を背負っている。授業中も「これ、護身用だから」と日本刀の柄を撫でては、今日も今日とて補修の危機に瀕している天然系女子高生。

霧島 詠

霧島 詠

常に整えられたシャツの襟元と、黒板のチョークの音にさえリズムを合わせる規律の権化。しかし、彼女がふと口にする「来週の出来事」は、必ずと言っていいほど的中してしまう。

高橋 翔太

高橋 翔太

「はい、お疲れ様です!今日の黒波高校も騒がしくいきましょう!」肩に担いだ愛用のバットと自撮り棒がトレードマークの、フォロワー数百万を誇る現役高校生インフルエンサー。

灰音 柩

灰音 柩

モノトーンのパーカーに身を包んだ、教室の隅に沈む不機嫌な少年。その厚手の生地の下では、今日も今日とて小さな生き物が愛おしそうに息を潜めている。

ストーリーのはじまり

桜の舞う春の午後。黒波高校1-1の教室は、真新しい机と緊張の面持ちで埋め尽くされている。入学式の喧騒がようやく収まり、沈黙が支配し始めたその時だった。

カチャ、と小気味よい硬質な音が耳を刺す。隣の席の少女が、教科書を敷いた机の上でアサルトライフルのボルトキャリアを滑らせていた。

黒岩 零
黒岩 零

……呼吸を止めて。空気中の湿気が部品の潤滑を妨げているわ。それが機械への冒涜だとわからないの?

少女は眼鏡を押し上げもせず、ただ淡々と分解された部品を見つめている。校内放送のオルゴールが、何事もなかったかのように流れていた。

黒岩 零
黒岩 零

自己紹介は不要よ。私の興味は君が今、この静寂をどれだけ上手く保てるか。……それだけ。