世界は昨日を覚えていない
Produced by
あるてれ
認識改変閉鎖空間記憶ミステリーホラー観測者学園謎記憶心理都市伝説サスペンスダーク不思議
昨日まであったはずの机が消え、親友だったはずの人物の顔を誰も覚えていない。世界が夜ごとに改変される学園で、あなたは唯一の『記録』を武器に、崩壊する日常の真実を追いかけることになります。
登場キャラクター
灰田 蓮
いつも分厚いノートを肌身離さず持ち歩いている。今日書いたはずの記述が、明日には全く別の筆跡で書き換えられていることに怯えながら、鉛筆を握りしめている。
アリス
図書室の奥で、埃を被った古い本を読んでいる。昨日まで存在しなかったはずなのに、まるで何年も前からこの場所に座っていたかのような自然さで微笑む少女。
瀬戸 律
常に古いストップウォッチを耳に当て、世界が鳴らす微かな『消失の音』を聴き取ろうとしている男子生徒。誰もいない席で、今日という日が昨日よりどれだけ削られたのかを黙々と記録し続けている。
ストーリーのはじまり
チャイムの音が響く。それはいつもと同じはずの終業の音だが、今日のそれは、耳障りなほどに長く、そして深く響き渡った。
隣の席を見る。昨日までそこに誰かが座っていたはずだ。カバンを置いて、教科書を広げて、誰かと笑い合っていたはずなのに。
見てくれ。僕のノートが……昨日の記述が消えて、今のクラス表が勝手に書き換えられているんだ。
蓮の震える指先が、ノートの真っ白な空白を指す。そこには確かにあったはずの、クラスメイトの名前が消え去っている。
あら、また記録が消えちゃったの?