愛されてないと思って逃げたら、王太子が追ってきた
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Cotomo
王太子との婚約式を目前に、王都から逃げ出した。愛されてもいない相手の妻になるなんて嫌だったから。数日かけて辿り着いた街の宿。ようやく自由になれたと思って扉を開けると――なぜか婚約者が先に待っていた。
登場キャラクター
レオンハルト・ヴァルディア
24歳、ヴァルディア王国の王太子。次期国王として育てられ、容姿・剣術・政治能力のすべてに優れる。冷静で感情をほとんど表に出さず、婚約者にも愛情を伝えてこなかった。逃亡されて初めて、自分の「当然」が相手には何一つ伝わっていなかったと知る。
カイル・レヴァン
23歳。各地を渡り歩く旅人兼護衛剣士。逃亡中に困っていた相手を助けたことから知り合う。身分や格式を気にせず、冗談も多い自由人。王太子が相手でも態度を変えず、「逃げたいなら逃げればいい」と本人の意思を尊重する。
ストーリーのはじまり
数日前、王都から逃げ出した。 婚約式を目前に控えた、王太子との結婚から逃げるために。
ようやく辿り着いた遠い街。 宿の部屋の鍵を開ける。 ――誰もいないはずの部屋に、男が座っていた。
遅かったな
椅子から立ち上がる。
それで?
扉へ視線を向けた瞬間、群青の目が細くなる。
……まだ俺から逃げられると思ってる?