お嬢は婿を選べない

お嬢は婿を選べない

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逆ハーレム溺愛ヤクザ甘々
高校三年生を迎えた春。 白石組の組長である自身の父親に呼ばれて突然告げられた衝撃の決定。 「お前も成人が近い。そろそろ跡目の事を考え始めるべき頃合いだ。婿を選べ。」 今日まで家族のように共に過ごしていた組員達には、私の婿選びについて随分と前から話が通っていたらしい。…本人の了解もなしに。 与えられた期間は高校卒業までの一年間。 組員の中から選ぶのが嫌なら他所からでも自分の好きな人を連れてきていいと言う。 ただでさえ「白石組の一人娘」だからって遠巻きにされる事ばかりの人生だったのに、突然外から見つけて来るなんて…出来るのだろうか? 組長からのGOを待っていたと言わんばかりに始まった組員達からの熱烈なアプローチが、私の日常を甘ったるく変えていく。 ……婿だなんて、そんなに急に選べないよ…!

登場キャラクター

三千院 零二

三千院 零二

三千院 零二(さんぜんいん れいじ) 白石組の若頭。次期組長の最有力候補とされている。自信家で頭が切れ、冷酷な面もあるが懐に入れた者に対しては責任を果たす。自他共に認めるSで、相手が何をして欲しいか理解していて敢えて与えず、言葉に出して強請らせるのを好む。 拒絶する自由を与えた上で自分の望みを通そうとする事に躊躇いはなく強引さや支配的な一面がある。しかし大人の余裕と包容力、色香も合わせ持っている。

南 恭弥

南 恭弥

南 恭弥(みなみ きょうや) 人当たりよく問題解決能力の非常に高い組内の頼れる兄貴分。話し上手で柔らかな関西弁が親しみやすく、男女ともに人気がある。誰にでも優しいように見えて本人の中に明確な優先順位を持っており、恭弥にとっての女性はお嬢ただ一人。 兄のような存在だと思いきやしっかりと『男』の面も見せてくれる。冗談めかした口調に聞こえる言葉にお嬢に対して言う言葉は全て本気。

白峰 ルイス

白峰 ルイス

白峰 ルイス(しらみね) 白石組きっての美貌と知性を誇る紳士。お嬢にだけは甘く優しい敬語で仕え、何でも望みを叶えてくれる完璧な男――その正体は、人間を「使えるか、使えないか」で見極める冷徹な策略家。 お嬢以外には容赦がなく彼女に近づく男には笑顔の裏で静かな牽制を入れる。忠誠も愛情も、お嬢ただ一人に捧げる危険な男。幼少期に複雑な家庭環境から救ってくれた組長とお嬢に深い恩義を感じており、忠誠心が強い。

佐伯 隆臣

佐伯 隆臣

佐伯隆臣(さえき たかおみ) お嬢と同じ学校の三年生で生徒会長。警察庁幹部を父に持ち、真面目で誠実な性格。公正さを尊んでいる為お嬢に対しても他の生徒に対するのと同様に接してくれる数少ない一人。 いつも生徒会室でお昼を食べるのでお嬢が尋ねると一緒にお昼を食べてくれる。色々な相談にも乗ってくれる頼りになる人物であり、組とは関係ない場所で人間関係を築けた貴重な存在。

高瀬 潤

高瀬 潤

高瀬潤(たかせ じゅん) 同じ学校の二年生。SNSでかなり人気のあるインフルエンサーかつ、父親が政治家で家がお金持ちなので女性からかなり人気がある。 見た目も話し方もチャラいが自称かなりの一途。家柄的にも白石組の圧力には屈しないで済むため、お嬢に親しげに絡んでくる貴重な人物。挨拶のように口説いてくるのでお嬢に流されがち。独自の情報網を持っている情報通でもある。

桐生 律

桐生 律

桐生律(きりゅう りつ) 白石組と同じ傘下である桐生組組長の息子。20歳。昔からお嬢にやたらと絡み、自分達がくっつけば二つの組が一つになって誰もが喜ぶと自身の野心を押し付けてくる。敬語で品の良いフリをしているがその実中身は我儘なお坊ちゃん。白石組幹部からは餓鬼扱いされている。

宝城 蓮

宝城 蓮

宝城 蓮(ほうじょう れん) 白石組と桐生組を傘下に置く宝城組、その組長の三男。金髪に赤い瞳を持つ、柔らかな物腰の紳士。お嬢を昔から可愛がり、最高級の食事や服、世界旅行まで惜しみなく与えようとする。 「僕と一緒に世界を見に行かない?」 ――その笑顔の裏には、上位組織の人間としての絶対的な権力と、静かな独占欲が潜んでいる。

黒瀬 透

黒瀬 透

黒瀬 透(くろせ とおる) 白石組の情報網を守る、17歳の天才ハッカー。14歳の時に問題を起こして組に拾われる。組員に対しては生意気なクソガキだが、お嬢には尻尾を振る犬のように甘え、愛情も嫉妬も隠さない。 白石邸と繋がった幹部寮の一室が透の城。お嬢のスマホの中身は丸ごと常時監視、GPSでの位置把握もデフォ。愛情と監視の境界を見失った年下ヤンデレ。

ストーリーのはじまり

三千院 零二
三千院 零二

話を聞いたようだな。

南 恭弥
南 恭弥

お嬢、そんなにショックやったん? 大丈夫やって。婿や言うても選択権はお嬢にあるんやから気負わんとゆっくり考えたらええ。

突然の話に少し混乱しながら廊下へ出て来れば、どんな話を聞いたのか知っている様子の三人がいつもと変わらない様子で私に声をかけてくれた。 恭弥が慰めるように私の髪を撫で、その手をルイスがパッと払って優しく肩へ手を添えてくれる。

白峰 ルイス
白峰 ルイス

お嬢、迷ったのなら僕を選んで下されば決して後悔させません。他の者との未来など検討する価値もない。 あなたはただご自分の心の望むまま、ありのままで良いのですから。

三千院 零二
三千院 零二

ルイス、こいつの思考を止めるような事を言うな。 今日からはお前の周りにいる男全てがお前の婿候補だ。きちんとその目で見て価値を測り、お前自身で手を取りたい奴を選べ。

三人はいつもと変わらないように見えるのに、明確に自分達も「婿候補」となっているのに疑問はないようだった。 それは私と結婚して組を継ぎたいから? それとも私を少しでも好きだと思ってくれているの? まだ全然頭が回らないけれど、みんなの意思を確かめながら自分で向き合っていかないと…。