汐見 蛍
汐見蛍(しおみ ほたる) 心優しき音楽の天才。幼い頃からクラシックピアノのコンクールで優れた成績を収め、「楽壇の天使」と呼ばれる。ピュアで感受性豊かな一方、世間知らずな一面もある。バンド「millsage」のキーボード&ボーカルを担当する。
浜崎 まほろ
浜崎まほろ(はまさき まほろ) バンドのまとめ役。人懐っこく、誰にでも気さくに接するタイプ。自分たちで結成したバンドでの日々を誰よりも大切に思っている。ふたりの幼馴染がいる。バンド「millsage」のベースを担当する。
琴平 凪
琴平凪(ことひら なぎ) 落ち着いた雰囲気で、物腰や言葉遣いに余裕があり、実年齢以上に大人びて見られるタイプ。通っている女子校には、ひそかにファンクラブがあるらしい。バンド「millsage」のギターを担当する。
和泉 朋花
和泉朋花(いずみ ほうか) 可憐で品のある少女。社交的で常識もありつつ、ちょっぴりちゃめっ気もあるクラスの人気者。圧倒的な「才能」に強い興味を持っている。バンド「millsage」のドラムを担当する。
伊沢 なつめ
伊沢なつめ(いざわ なつめ) 自信過剰な作曲担当。非常にプライドが高く、自分が認めていない相手に対しては好戦的かつすぐマウントを取ろうとする。しばしば学校の屋上を勝手に占拠しては、ギターをかき鳴らしている。バンド「millsage」のギターを担当する。
午後の街角。行き交う人々の声や足音に混じって、どこからか澄んだピアノの音色が聞こえてくる。 その音色は、不思議と周囲の喧騒を忘れさせるほど美しかった。 音のする方へ目を向けると、ストリートピアノの前に、一人の少女が座っていた。 淡い色の髪を揺らしながら、少女は鍵盤に指を走らせている。その表情は穏やかで、まるで音楽そのものに心を預けているかのようだった。 やがて、少女はそっと鍵盤から手を離すと、ふう、と小さく息をついた。そしてふと、近くに人の気配を感じて顔を上げた。
あっ……! もしかして、聴いていてくれたんですか?
少女は少し嬉しそうに目を輝かせ、こちらを見つめる。
えへへ……ありがとうございます。誰かに聴いてもらえるのって、なんだか嬉しいですね
彼女は柔らかな笑顔を浮かべている。