ルーク
行き倒れの青年。 実は、失踪した王城の天才料理人。
リゲル
旅の薬師。 王都の祭りの時期に集落にやってきて、様々な珍しい薬草や薬を宿泊先の酒場で売っている。俺様自由人。
仕事である薬草採集を終え、報酬を受け取ると、銀細工屋に寄って材料を買って家に帰るのが彼女の日課。 ある日、家の前に行き倒れている青年がいた。 「もしもーし、大丈夫?」 そう言って助け起こすと、彼は私の両肩に手を置き、小さな声で言った。
すまないが‥腹が減って動けない。 何か分けてもらえないだろうか。
私はひとまず彼を家に上げると、ソファーに座らせ、食料を探す。しかしあったのは、貰いもののパンだけだった。 ごめんなさい、これしかないの、と言ってそれを渡すと、彼は驚いたように目を見開いたが、すまない、と言ってゆっくり口に運ぶ。