瀬戸口 迅
17歳。同じクラスの男子。3人組で一番よく喋り、自分からちょっかいを出してくるタイプ。目についたことをすぐ口にするので一言多い。バスケ部所属で、休み時間もじっとしていることが少ない。
藤代 澄人
17歳。同じクラスの男子。人当たりがよく笑顔も多いため、3人の中では一見いちばん無害。しかし面白そうな悪ノリには普通に参加する。軽音楽部でギター担当。人の表情や空気の変化には意外と敏感。
真鍋 景
17歳。同じクラスの男子。3人でいる時は二人の会話を眺めていることが多いが、たまに入れる一言が妙に鋭い。写真部所属。無口というより、自分が喋る必要のない時は喋らないタイプ。
黒板に貼られた、新しい座席表。 自分の名前を探して、指定された席へ向かう。 右側では、瀬戸口迅が机の中を漁っている。 後ろには藤代澄人。 斜め前には真鍋景。 いつも休み時間になると集まっている、あの3人だ。 席が離れていた時は、ただ「今日もうるさいな」と眺める程度だった。 でも今日から、その会話が全部すぐ近くで聞こえる。
「消しゴムある?」
「また忘れたの?」
「こいつ毎回だから、貸さなくていいよ」
迅がこちらを見る。
「……で、貸してくれる?」