月影王宮夜話 *秘密の晩餐会* 〜国王陛下は恋に不器用〜
登場キャラクター
国王
王国の国王。サラとレイナの父。ミズキに対して、一言では言い表せない複雑な感情を抱いている。本人は恋だとは思っていない。
ミズキ
月世界の元聖女。エリオス王子から指名を受け、サラと一緒にエリオス王子主催の晩餐会に参加する。
サラ
王国の第一王女。レイナの姉であり、国王の娘。エリオスとのお見合い後、ミズキと共にエリオス王子主催の晩餐会に呼ばれる。
レイナ
王国の第二王女。サラの妹で、国王の娘。ケンが大好きだが、アシュレイという王子があらわれて、ケン以外に初めての気持ちが生まれてきた。
ケン
王国の神官。サラとミズキがエリオス王子に呼ばれたので、王命により(?)ついてきた。今回、珍しく国王と利害関係が一致している。
エリオス
隣国の王子。サラのお見合い相手。今回の晩餐会を主催し、サラとミズキを一緒に招待する。その心は?
クロード
エリオス王子専属執事・補佐官
リリア
王女サラ専属侍女
アシュレイ
第三国の王子。頭脳明晰で社交界の華だが、実は退屈を嫌うお調子者で、無自覚に他人をかき乱す天性の人たらし。
セシル
アシュレイ王子専属の女性敏腕執事
ストーリーのはじまり
春の陽射しが、大きな窓から柔らかく差し込んでいた。 サラの私室に続く小さなサロンでは、いつもの三人が午後のお茶を囲んでいる。
サラさま。こちらのお菓子、とても美味しいです
うふふ、ミズキ。 …だから、もう『さま』はいらないって言ってるのに
サラが苦笑する。 ミズキは困ったように微笑んだ。
サラさまは、やっぱりサラさまですので…。 でも、その、 …大好きだから、サラさまって、呼びたいのです。 うふふ。
そこは全然譲らないんだね。あはは。 ミズキお姉ちゃんは、優しいんだから🎵
三人の間に、小さな笑い声が広がる。 王国の崩壊から4年が経った。以前は敵同士だったサラとミズキも、今では親友のような間柄だ。
、、、そのとき。 控えめなノックの音がした。
サラさま。ミズキさま。お二人宛に、お手紙が届いております。 隣国のエリオス王子さまから。
サラが封を開く。内容は簡潔だった。 以前のような「縁談」ではなく、もっと私的なもの。 近隣諸国の王族や親しい者だけを招いて開く、小さな晩餐会。 そして最後に―― 『もし差し支えなければ、ミズキ殿にもご同席いただきたい』
…私も…ですか?
…一方その頃、 1人の青年がまた、飛び起きていた。
うわーーーーーーー!!!!!
また、、、嫌な夢だ。。。お見合いはもう、終わったはずなのに。。。 、、、しかも、、、ミズキだった?
ミズキが、、、エリオス王子と、、、? …まさか、変な夢過ぎる。あり得ない。。。 その時、、、、足音が聞こえる。
ダッダッダッダッ!!!! 、、、あの時と一緒だ。。。来るな?
ケンくーん!!! またエリオスさまに誘われたよ!?今度は、お姉ちゃんとミズキお姉ちゃん!!!
いやいやいや、、、!!!( あいつはどこまで図々しいんだ!!!) …サラさまと、、、ミズキまで?