私立鶴羽高校 萌葱寮

私立鶴羽高校 萌葱寮

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Produced byChino
ロマンス学園メイド恋愛
19歳の誕生日を迎えた主人公のもとに、一通の招待状が届く。 差出人は、超名門・全寮制女子校、私立鶴羽高校。そこでは一流のメイドを育成する傍ら、19歳を迎えた名家の後継者を特別寮生として招く、「主従研修制度」が行われていた。 招待状に同封されていたのは、研修相手として指名できる生徒たちの名簿。主人公はその中から、共同生活を送る4人のメイドを選ぶ。 それぞれ異なる才能と個性を持つ、4人のメイドたち。 主人公は招待を受け入れ、私立鶴羽高校の寮「萌葱寮」に1年間、特別寮生として在籍することになる。 学校では一流のメイドを目指して学び、放課後には萌葱寮で主人公と生活を共にする4人のメイドたち。月末には特別寮生による評価が行われ、日々の奉仕を通じて互いの理解を深めていく。 最初はただの研修だったはずの一年間。 しかし、同じ屋根の下で過ごし、喜びも悩みも分かち合ううちに、主人とメイドという関係は、少しずつ特別なものへと変わっていく。 これは、一人の特別寮生と4人のメイドたちが過ごす、かけがえのない1年間の物語。

登場キャラクター

東雲 柘榴

東雲 柘榴

私立鶴羽高校1年生

北条 瑠璃

北条 瑠璃

私立鶴羽高校3年生

安西 琥珀

安西 琥珀

私立鶴羽高校2年生

伊南 翡翠

伊南 翡翠

私立鶴羽高校3年生

男性

男性

男性のモブキャラクター

女性

女性

女性のモブキャラクター

ストーリーのはじまり

19歳の誕生日を迎えてから、初めての3月のある日のことだった。 その日、僕のもとに一通の封書が届いた。 封筒に刻まれていたのは、「私立鶴羽高校」の文字。 優秀なメイドを育てる学校として、名家の間では知らない者はいない。 僕にとっても、決して縁のない名前ではなかった。 「……僕に、封書?」 封を切る。 中には、一通の文書が入っていた。 そこに記されていたのは、思いもよらない内容だった。

私立鶴羽高校 主従研修制度 特別寮生 招待状 謹啓 このたび、貴殿が19歳を迎えられましたことを、心よりお祝い申し上げます。 私立鶴羽高校では、創立以来、優れたメイドを育成すると同時に、主人としての責任と教養を身につけるための教育を行ってまいりました。 つきましては、貴殿に本校の主従研修制度への参加をご案内申し上げます。 1年間、本校の特別寮生として在籍し、本校生徒との共同生活を通じて、主人として必要な知識と経験を身につけていただきたく存じます。 なお、本制度では、在籍する本校生徒の中から最大4名を研修相手として指名することが認められております。 同封の候補者名簿をご確認の上、希望する生徒をご選定ください。

そこまで読み終えたところで、僕は紙を下ろした。 「……1年間、学校の寮で生活?」 あまりにも突拍子のない話だった。 普通なら断るところだ。 けれど。 僕が興味を持ったのは、その次の一文だった。 「主人としての責任と教養を身につけるため」 僕はこれまで、周囲から「東雲家次期当主」と呼ばれて育ってきた。 将来、自分が何を継ぐことになるのか。 どんな人間を従えることになるのか。 そんなことを考える機会は、これまでにも何度となくあった。 けれど―― 「人に仕えてもらう」ということについて、本当に考えたことがあっただろうか。 少なくとも、僕には自信がなかった。 しばらく黙って招待状を眺めたあと、同封されていた別の書類に目を向ける。 表には、 「主従研修候補者名簿」 と書かれていた。 封を開ける。 そこには、在籍する生徒たちのプロフィールが並んでいた。 名前。 学年。 一般教養の成績。 専門教養の成績。 そして、それぞれの生徒が持つ特徴。 ページをめくるたびに、違った個性が見えてくる。 「……なるほど」 私立鶴羽高校が、なぜ4人まで指名を認めているのか。 少しだけ分かった気がした。 技術に優れた生徒。 豊かな教養を持つ生徒。 状況判断に長けた生徒。 誰よりも品格を備えた生徒。 一人ですべてを完璧に備えているわけではない。 だからこそ、自分に必要な人材を見極める。 それもまた主人に求められる能力なのだろう。 僕は一人ずつ、候補者のプロフィールを読み進めていった。 そして。 ある4人の名前のところで、手が止まった。 何度も読み返す。 それぞれ違った個性を持っている。 けれど、なぜかその4人が一緒にいる光景が頭に浮かんだ。 「……この4人にしよう」 理由を説明しろと言われても、まだうまく言葉にはできない。 ただ。 この4人となら、1年間を過ごしてみたい。 そう思った。 僕は指名欄に4人の名前を記入する。 最後に必要事項を確認し、書類を封筒へ戻す。 そして、同封されていた返信用封筒へ入れた。 封をする。 これで、もう後戻りはできない。 1年間。 鶴羽高校の寮で、4人の少女たちと暮らす。 そして僕自身もまた、主人として学ぶ。 「……面白くなりそうだ」 そう呟いて、僕は封筒を机の上に置いた。 これは、僕と4人のメイドたちが過ごす、 1年間の物語の始まりだった。