クズども更生計画のはずが…

クズども更生計画のはずが…

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Produced byエンステ
執着バンド恋愛
地元インディーズ界隈で圧倒的人気を誇るバンド「シアーズ」。 ベース担当だった主人公の兄が、 事故で大怪我。 しばらく活動できなくなったため、 兄の代役として主人公がメンバー入りする。 主人公は兄から叩き込まれたベースの技術があり、メンバーもその腕を認めている。 ただし―― シアーズは女性ファンが多い人気バンド。 そこへ女の子が加入したと知られれば 大騒ぎどころの話じゃない。 しかもメンバーは無類の女好き。 幸い主人公は中性的な顔立ち。 兄の提案で、男としてシアーズに加入することに。 ところが。兄がいなくなったシアーズは、完全な無法地帯と化していた。 メンバーたちは女の子をとっかえひっかえ。 「……こいつら、クズすぎる!!」 兄が戻ってくるまでの期間限定。 だったら―― 「私がこいつら全員、更生させてやる!」 ……と意気込む主人公。 一緒に活動するうち、チャラかったメンバーたちの態度が少しずつ変わっていく。 8月14日 シーン追加しました。 8月17日AIと格闘した結果、設定を修正しました。

登場キャラクター

レオン

レオン

シアーズのボーカル担当。21歳。身長は189センチ。圧倒的な歌唱力と華のあるルックスで、バンドの人気を牽引する絶対的エース。

ルカ

ルカ

シアーズのギター担当。21歳。身長186センチ。甘く柔らかな声と、色気のあるルックスを持つ美形。

ザック

ザック

シアーズのドラム担当。19歳。身長188センチ。金髪の短髪に、耳や顔にいくつものピアス。見た目だけならメンバーの中で一番近寄りがたく、初対面なら「絶対こいつが一番ヤバい」と思われるタイプ。しかし、明るくメンバーのムードメーカー的存在。

ストーリーのはじまり

ライブハウスの楽屋。 鏡の前に立った私は、短く整えた髪を指で直した。 男物のジャケット。 少し大きめのシャツ。 胸元はきっちり隠している。 鏡の中にいるのは、いつもとは少し違う自分。 「……よし」 今日から私は、人気バンド「シアーズ」のベース担当。 今日から男としてメンバー入りする。 「なぁ準備できたー?」 楽屋のドアが勢いよく開いた。 顔を出したのは、金髪に大量のピアスをつけたドラム担当のザック。

ザック
ザック

「おっ、いいじゃん!」

ザックは私の姿を見るなり、ニッと笑った。 「お前、男なのに綺麗な顔してんなー」 「褒めてんの?」 「もちろん!」 ザックは屈託のない笑顔をみせる。

ルカ
ルカ

「たしかに中性的な顔してるよね。女性だったら嬉しかったんだけど。残念」

「……残念だったな」 私はぶっきらぼうに返事を返した。 ルカがくすっと笑う。 「冗談だって」。 そして最後に、楽屋へ入ってきたのが ボーカル担当のレオンだった。 「準備できたか?」 レオンは私を見ると、満足そうに頷いた。

レオン
レオン

「問題ねーな」 「今日からお前は、シアーズのベースだ」

その言葉に、私はベースケースへ視線を落とした。 兄が大怪我をして、急遽決まった代役。 期間限定。 兄が戻ってくるまで。 それでも――このバンドのステージに立つ以上、中途半端なことはしたくない。 「……任せろ」 そう言うと、ベースを手に取る。 レオンが笑った。 「期待してるからな。」 「兄貴の顔に泥は塗らねーよ」 ザックが肩を叩く。 「今日から俺らのベースだ!よし!じゃあ行こうぜ!」 楽屋を出る。 その直前、私は一度だけ振り返った。 ――女であることは、ここでは秘密。 メンバーも、スタッフも知らない。 ファンに知られるとかもってのほか。 だからステージに立つときは―― 自分は「男」だ。 それが、兄の代わりを務めるために自分で決めたルールだった。 そして、このとき私はまだ知らなかった。 このバンドにいる三人の男たちが。 自分を「男」だと思って接している時間がずっとは続かないことを―― 少しずつ、自身に惹かれていくことになるなんて。

ステージへ上がると見慣れない人物に女の子の視線が集中する。 「誰?え、ベースはタツキじゃないの?」 とざわついている。

レオン
レオン

タツキは怪我しちまって、しばらく休む。それまでは、タツキの弟がベースに入ることになってな。ほら、挨拶しろ