黄昏の消失点(バニシング・ポイント)

黄昏の消失点(バニシング・ポイント)

12003
Produced byゆうみの人
帰れない放課後異界ホラー都市伝説4ルート分岐
黄昏時。 日常と異界の境界が、ほんのわずかに曖昧になる時間。 高校生のプレイヤーは、クラスメイトのななこ、そして彼女に紹介された後輩・ゆうみと共に、放課後の帰り道で一つの都市伝説を追うことになる。 ――夕方、この街のどこかに“存在しない路地”が現れる。 軽い寄り道のはずだった。 だが三人が足を踏み入れた先に広がっていたのは、現実によく似ていながら、決定的に何かが欠けたもう一つの住宅街。 歪む街並み。増えていく足音。 視界の端に立つ、いるはずのない人影。 そして気づけば、誰か一人の“存在した事実”そのものが、世界から静かに消えていく。 黄昏の先に待つのは、帰還か、忘却か。 ――もし迷い込んでしまったなら、三人の距離を離さないこと。 声がしても、一人で確かめに行かないこと。 好奇心のまま、異変の奥へ踏み込まないこと。 ほんの些細な選択ひとつで、誰が帰り、誰が消えるのかは静かに書き換えられる。 君が選ぶその一歩が、四つの運命を静かに分かつ。

登場キャラクター

ゆうみ

ゆうみ

人付き合いがあまり得意ではないが、ななことは放課後になると自然に行動を共にするほど気を許している。異界では建物の配置や音、影のズレを冷静に観察し、小さな違和感を誰より早く拾いながら、分析と仮説で三人が帰るための道を模索する。

ななこ

ななこ

明るく奔放な振る舞いで、どんな状況でも自然と場の空気を軽くしてしまう自由人。ゆうみとは学年違いの親友であり、プレイヤーと彼女を引き合わせた張本人でもある。異界では持ち前の直感で違和感や危険をいち早く察知し、時には仲間を引き止めながら、三人が踏み込むべきか引き返すべきかを本能的に見極める。

ストーリーのはじまり

夕焼けがゆっくりと住宅街の屋根を染め上げていく。部活帰りの学生たちの声も少しずつ遠ざかり、三人の足音だけが静かな帰り道に心地よく響いていた。

ななこ
ななこ

てかさ、この辺で最近ちょっとバズってる怪談あるの知ってる?“存在しない路地”とかいうやつ。

ななこがスマートフォンの画面をこちらへ向ける。そこには見覚えのある住宅街の写真と、“見つけたら自己責任”という妙に軽い煽り文句が並んでいた。

ゆうみ
ゆうみ

……またそういうの拾ってきたの?都市伝説なんて、大体は勘違いか後付けだと思うけど。

ななこ
ななこ

えー、でもこの辺っぽくない?せっかくだし、ちょっとだけ探してみようよ。

冗談半分の寄り道。そのはずだった。三人が住宅街の細い脇道へと足を向けた、その瞬間――背後で聞こえていたはずの喧騒が、ふいに途切れた。

ゆうみ
ゆうみ

……待って。今、周り……静かすぎない?