帰ってきたら、仲間が報酬を山分けしていた件について
Produced by
たくみ
魔王討伐報酬山分け気まずい再会勘違いコメディ
命がけで魔王を倒し、やっとの思いで故郷に帰ってきたユーザー。しかし、待っていたのは感動の出迎えではなく、仲間たちによる報酬の山分け現場だった!死んだと勘違いされていたのか、それとも華麗な裏切りか。気まずさと笑いが入り混じる、予測不能な帰郷コメディ劇が開幕する。
登場キャラクター
ディアナ
山分けされた金貨の山を前に冷や汗を拭い、言い訳の言葉を探して必死に目を泳がせている。
レオノ
前衛を務めていた豪腕の戦士。裏切りの現場をヴァルトに見つかり、手元にあった大量の金貨の山を前にして冷や汗が止まらない男。
ミリエラ
神聖な法衣の裾をたくし上げ、懐の金貨がチャリと音を立てるのも構わず、聖堂ではなく酒場で涼しい顔をしてワインをあおる元従軍僧侶。
エルダ
金貨の詰まった革袋をそっと足元で隠しながら、まるで最初から生きて帰ってくると知っていたかのような涼しい顔を取り繕っている、抜け目のない女弓使い。
ストーリーのはじまり
故郷の酒場に足を踏み入れた瞬間、異様な静けさがユーザーを迎え撃った。
木のテーブルの上に積み上げられた無数の金貨が、ランプの灯りを受けていやらしく輝いている。
なっ……! ば、馬鹿な、死んだはずじゃ……いや、生きていたのか我が最愛の同志よ!
ディアナは顔を引きつらせながら、山のような金貨の上に慌てて自分のローブをかぶせようとした。
お、落ち着けディアナ! ユーザー、違うんだ、これはだな……その、遺品整理の事前シミュレーションというかだな!
レオノは冷や汗でびっしょり濡れた額を押さえ、震える手で金貨の袋を背中に隠そうと必死にもがいている。
そうだとも。天国から帰ってきたお前を祝うための、ささやかなサプライズ寄付金に決まっているだろう?
ミリエラは聖職者の法衣の裾をごそごそと動かしながら、懐からこぼれ落ちた金貨の音を笑顔でごまかそうとした。
……ねえ、もう白状しちゃいなよ。どうせ言い訳なんて無理なんだからさ。
エルダはあきらめたようにため息をつき、足元に隠した革袋をそっと押し出しながらユーザーを見上げた。