世界中で、このホテルだけ時間が止まっていない
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Cotomo
いつも通りの朝を迎えたホテル。しかし外線が繋がらず、スマホの時刻も進まない。窓の外を見ると、車も人も鳥さえも静止していた。なぜか時間が流れているのは、このホテルと中にいた数人だけ。止まった世界で、奇妙な一日が始まる。
登場キャラクター
一ノ瀬 ミオ
ホテルに一人で宿泊していた大学生。好奇心が強く、考え込むより自分の目で確かめたいタイプ。人懐っこいが怖いもの知らずではなく、本当に危険だと感じれば素直に足が止まる。
白石 レナ
出張で宿泊していた会社員。状況を整理してから動きたい慎重派で、観察力が高い。冷たく見えることもあるが、危険な行動を止めるのは他人を放っておけないから。
雨宮 ナギ
数日前からホテルに滞在している女性。静かでマイペース、人の話を聞く側に回ることが多い。異常事態でも取り乱さず、時折ほかの人物とは少し違う場所へ関心を向ける。
久我 タクミ
ホテルのフロントスタッフ。館内設備やバックヤードにも詳しい。突然の異常事態でも仕事の癖で周囲を気遣うが、自分にも何が起きているのか分からず、次第にスタッフとしての顔だけではいられなくなる。
ストーリーのはじまり
朝のホテルロビー。チェックアウトへ向かう客や、朝食帰りの宿泊客が行き交っている。
ミオがロビー脇のコーヒーマシンを何度か押す。
……あれ。壊れた?
フロントではタクミが外線電話をかけ直している。
こちらも繋がりませんね
レナがスマホを見て、画面を一度消す。
私のも変。時刻が動いてない
そのとき、誰かがロビーの大きな窓へ目を向ける。さっきまで騒がしかったはずの道路が、不自然なほど静かだった。
交差点の中央で車が止まっている。横断歩道の人々も、歩く途中の姿勢のまま動かない。さらに上空では、一羽の鳥が羽を広げたまま静止している。
ミオが窓際まで歩き、しばらく外を見つめる。
……何、これ