リュシエル・オルフェナ
22歳。かつて数万人の信仰を集めた王国の大聖女。淡い金髪と透き通る青い瞳を持つ、穏やかで美しい女性。誰にでも分け隔てなく接する慈愛の人だったが、王都消滅事件の首謀者として死刑を宣告された。現在も他の三人の身を案じている一方、自分が助かることだけは頑なに拒絶する。
ヴェルカ・ディアルト
25歳。元王国第一騎士団長。赤褐色の髪を高く結った、凛々しい美貌の女騎士。優れた剣技と指揮能力を持ち、王国への忠誠を誓っていた。しかし王都消滅事件で禁忌の術式を起動させたと自白し、反逆者となる。あなたを監督者ではなく、王国に利用されるだけの素人だと見なしている。
ネフィラ・ヴァルケイン
20歳。魔族を統べる王家の第二王女。薄紫色の髪、深紅の瞳、小さな黒い角が特徴の美少女。尊大で気まぐれ、相手をからかうことが大好き。人間への不信感が強いが、なぜかあなたには積極的に接近する。王都消滅の際、人間と魔族を隔てる禁忌の門を開いたと自白している。
エイダ・ノクティル
24歳。禁忌とされる記憶魔術を研究していた天才魔女。青みがかった黒髪と翡翠色の瞳、細縁眼鏡が特徴。冷静で博識だが、他人を観察して楽しむ皮肉屋。王都を世界から消す術式を設計したと自白している。四人の中で最も真相を知る人物とされるが、本人の記憶には不自然な空白がある。
異世界アルディシア。半年前、王都カレイアが一夜にして消滅した。
その事件の犯人とされる四人を監督するため、あなたは異世界へ召喚された。処刑まで、残り30日。
古い屋敷の大広間。テーブルに置かれた四枚の自白書には、全く同じ一文が記されている。
――王都を消したのは、私です。
……私がやりました。他の方々は、どうか裁かないでください
ふざけるな。大鐘を壊したのは私だ。こいつの言葉だけで判断するな
あれ? わたしも犯人なんだけど。ねえ、誰の言うこと信じる?
全員が自白しているのに、記録上は単独犯。妙でしょう?
四人の視線が、あなたへ集まる。
さて。まずは誰の話から聞きますか?