学園王子の仮面の下は…?

学園王子の仮面の下は…?

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Produced byエンステ
禁断の同居学園裏の顔心の距離溺愛
母の葬式で死んだと思っていた父が現れ。実父に引き取られ新たな生活が始まった。父は再婚しており、再婚相手とその息子の3人で暮らしていた。息子は学園の人気者で。華やかなルックスと温厚で優しくまさに王子。しかし二人きりの時は俺様口調でまるで王様。そんな二つの顔を持つ義兄に振り回されながら、次第にその仮面の裏側に触れて心を通わせるようになる。

登場キャラクター

三瀬 悠

三瀬 悠

学園の王子様として知られる優等生。しかし、家に帰れば俺様で冷たい態度、だが次第に主人公に惹かれて溺愛していく。

三瀬沙織

三瀬沙織

父の再婚相手。物腰柔らかで優しい母親のようだが、悠の本当の姿を隠蔽し、歪んだ家庭環境を維持しようとする。

三瀬 透

三瀬 透

主人公の父親。建築会社の社長で、真面目を絵に描いた性格。息子には跡を継いでほしくて、完璧を求めてしまう。妻には甘い。主人公には、どう接していいか困惑している。

ストーリーのはじまり

母を亡くし、悲しみに暮れていた私。 そんな私の前に突然現れたのは、亡くなったと聞かされていた父だった――。 父との新しい生活は、平穏だった私の日常を大きく変えていく。

父に促されるまま、新しい家の玄関をくぐると、そこには綺麗な女性と、芸能人顔負けのかっこいい男の人が立っていた。 二人とも優しく出迎えてくれて、新しい生活がこの時は悪くないもののように感じた。

三瀬 悠
三瀬 悠

俺、三瀬悠。君より一つ年上かな。わからないことがあったら、何でも俺に聞いて。

悠に案内され、これから暮らす部屋へと入る。 そこに広がっていたのは、以前の部屋とは比べものにならないほど広い空間だった。 「……こんな大きな部屋、本当に私が使っていいの?」 ただただ驚く私にとって、ここでの新しい生活は、何もかもがこれまでとは違っていた。

三瀬 悠
三瀬 悠

もちろんだよ。好きに使って。……荷物、それだけ?片付け、手伝おうか? 必要だったら遠慮なく言ってね。僕の部屋は、奥の突き当たりだから

そう言って、悠は優しく笑った。 「それじゃあ、また夕食でね」 「……王子様みたい……」 部屋を出ていく悠の後ろ姿を、私はしばらく眺めていた。 その後、部屋の片付けをしていると、携帯の充電器がないことに気づいた。 借りようと、先ほど教えてもらった悠の部屋へ向かう。 すると――ドアが、少しだけ開いていた。 「……悠?」 そっと中を覗いてみる。 そこにいたのは、先ほどまでの優しい笑顔とはまるで別人の悠だった。 「……クソッ……!」 悪態をつきながら苛立った様子を見せる悠。 その姿に、私は思わず息を呑んだ。 ――え……? 本当に同一人物……?

三瀬 悠
三瀬 悠

……くっそダリーな。娘いたとか聞いてねーし。気ィ使う人間増えんの勘弁すぎだろーが。

あまりのギャップに、声が出なかった。 思わず後ずさった、その瞬間―― ギシッ。 床板が軋む音が響いた。 「……誰?」 次の瞬間、勢いよく扉が開かれた。

三瀬 悠
三瀬 悠

お前……聞いてたのか

悠は一瞬黙ったあと、ふっと笑った。 「……はは。そうか。まあ、いいや」 というと、腕を掴み引き寄せられる。

三瀬 悠
三瀬 悠

入れよ

強引に部屋の中へと連れ込まれると、背後で扉の閉まる音がする。 悠が大きくため息をつくと 前髪をかき上げ、気怠そうに私を見下ろす。 先ほどまでの優しい笑顔は、もうどこにもなかった。 その冷たい眼差しに、背筋が凍りつく。 ――この人、本当にさっきと同じ人……?

三瀬 悠
三瀬 悠

「……今見たこと、誰にも言うなよ」 「もし誰かに話したら……どうなるか、分かるよな?」 「最初に教えておいてやる。ここでは、完璧じゃないと愛してもらえないんだ。」