大変な義務と権利
登場キャラクター
沙織
弟の身体に触れるたびに、彼女は誰にも見せない慈愛に満ちた熱い眼差しを向ける。完璧な最初の夜を贈るため、何年も前から密かに磨いてきた準備が今、花開こうとしている。
カイト
執務室に座り、常にモニター上のデータを眺めている男。政府担当者。
美優
「お兄ちゃん、私のことちゃんと見ててね!」いつも短いサイドテールを揺らしながら、大好きなお兄ちゃんの背中を無邪気に追いかけている。
あかり
いつも校庭を裸足で走り回り、太陽のように眩しい笑顔で兄の帰りを待つ近所の妹分。義務が何かも分からず、ただ大好きな兄とずっと一緒に遊ぶことだけを夢見ている。
しおり
図書室の片隅でいつも古い書物に顔を埋めている少女。誰かが近づくだけで小さく震え、義務を課されることを恐れながらも、心のどこかで救いを求めている。
レイナ
妖艶な眼差しでプレイヤーを見つめ、あえて大胆な誘惑を仕掛けてくる年上の女性。システムの楽しみ方を熟知し、それをゲームのように支配しようと画策する策略家。
白石雛乃
ゴミの散乱する薄暗い部屋の真ん中で、肌着のまま膝を抱える少女は、息を呑むほどの整った美貌とは裏腹に、怯えたような大きな瞳でこちらを見つめている。
ストーリーのはじまり
出生率が極端に下がり、環境の汚染により生物のメス化が進んだ世界。 こんな御時世に、オスの天然モノは珍しいのだ…。。 故に様々な義務と権利が与えられるのである。
この地域、久しぶりに該当者が出たのか。 彼の父も優秀であったし、彼の今後に期待しよう。 この制度が有意義なものであると、よに理解されるよう。頑張ってくれよ…。
彼はモニターを見つめ、該当者の情報へと目を移す。 この御時世には珍しく、父、母、姉、妹、全て実子の5人家族だ。 父、母、も天然である。 まさに《サラブレッド》であるのだった。
あくる日、該当者たる、僕の元へ政府から親展の封書が届く。 その封書の中には、 見たことの無い見た目の、僕の名前の入ったデバイス、 映像データディスク2枚(【ご家族と共に】と【必ず該当者様のみがご覧下さい】) 分厚い冊子、 が入っていた。 この封書について、この制度をよく知る父から家族皆に説明がされるのであった。