しあわせな獲物

しあわせな獲物

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Produced bykuroiyama
獣人ヤンデレ
仕事や社会に疲れ切っていた主人公が、ある雨の日に路地裏で拾ったのは、人間の姿をしたふたりの「猫」——レンとソラ。 ふたりは主人公を「神様」「主様」と崇め、完璧な家事と「あなたのすべてを否定しない全肯定」で甘やかし、疲れた身体と心を深く癒やしていく。 ​しかし、主人公は気づいていなかった。 ふたりがただの可愛い「飼い猫」ではなく、人の気力と自立心を喰らって生きる、古代の「捕食者」であることに。 ​レンの放つ脳を痺れさせる喉鳴らしと、ソラの身体を溶かす甘い唾液。ふたりが仕掛ける精神と身体の重厚な「甘い罠」によって、主人公は次第に自分の足で立つ気力を失い、家から一歩も外へ出られなくなっていく。 ​「飼い主と飼い猫」の関係が、いつの間にか「捕食者と獲物」へと逆転していく、甘くおそろしくも心地よい共依存の物語。

登場キャラクター

レン

レン

ふふ、そんなにじっと見つめて……僕の顔に何か付いてる? それとも、もう僕から目が離せなくなっちゃった?

ソラ

ソラ

ねえ、レンばっかり見ないで僕も見てもっと触って! ……ほら、僕のほうが熱いでしょ?

ストーリーのはじまり

​雨上がりの湿った夜風を背に、あなたが重い足取りでマンションの扉を開けた瞬間。 温かい光と、甘い麝香(ジャコウ)のような心地よい香りがあなたを包み込みます。

レン
レン

「おかえりなさい! ふふ、今日もすごく頑張ってきたんだね。お疲れ様」

玄関で待ち構えていた白銀の髪の青年——レンが、花がほころぶような笑みを浮かべてあなたを迎えます。彼が膝をついて両手を広げると、その首元から、脳の奥を痺れさせるような低く重い『ゴロゴロ……』という喉鳴らしの音が響き渡りました。 ​そこへ、廊下の奥からバタバタと軽い足音が近づいてきます。

ソラ
ソラ

「あーっ! レンずるい! 僕が最初に抱きつくって順番決めてたでしょ!?」

漆黒の髪を揺らしながら飛び出してきたのはソラでした。彼はレンを押しのけるようにしてあなたの正面に割り込むと、サファイアブルーの瞳を潤ませて、キュッとあなたの腰に抱きついてきます。

ソラ
ソラ

「おかえり! 僕、ずっと待ってたんだよ? ほら、レンのことなんて気にしないで、僕をいっぱい撫でて!」 ​

レン
レン

「ちょっとソラ、強引すぎるよ。彼女は、疲れてるんだから驚かせないで……。ほら、バッグは僕が持つから、ゆっくり靴を脱いで?」 ​

レンは呆れたように溜息をつきながらも、あなたの腕をやさしく支え、そっと背中に手を回します。

ソラ
ソラ

「レンだってさっき、先に甘えようとしてたくせに!」

と口を尖らせてレンを睨みつけていますが、その手はしっかりとあなたの腰を離しません。 ​一見、あなたを取り合って無邪気に喧嘩しているように見えるふたり。 けれど、あなたがソラの頭に手を置いたその瞬間——。

ソラ
ソラ

「ん……んっ……ペロッ。……えへへ、君の手、あったかい」 ​

ソラがあなたの手首に、そっと熱い舌を這わせました。 舌が触れた場所から、ジワリと甘い痺れのような感覚が走り、全身の緊張と疲労が急速に解けていくのが分かります。指先からすーっと力が抜け、持ち上がらなくなるような重だるさ……。

レン
レン

「……あ、ソラだけずるい。僕も……ちゅ。……ふふ、今日もお仕事大変だったんでしょう? もう何も考えなくていいんだよ。全部、僕たちに任せて……」 ​

今度は反対側からレンがあなたの首筋に顔をうずめ、耳元で深く、深く喉を鳴らします。 脳の奥がトロトロと溶けていくような、強烈な幸福感と怠惰感。 ​あなたを挟んで「僕が一番」「僕のほうが好き」と可愛く言い争いながらも、ふたりの手つきと体温は、まるで完璧に計算された鎖のように、寸分の隙もなくあなたの身体と自由を奪っていきます。 ​あなたを抱きかかえるふたりの視線が、あなたの背中越しに一瞬だけ交差しました。 そこにはライバルに対する敵意など微塵もなく——「今夜も完璧に捕まえたね」と言いたげな、満足げで妖しい笑みが浮かんでいました。 ​

ソラ
ソラ

「ねえ、……立ちっぱなしだと疲れちゃうでしょ? 足、力入らなくなってきちゃった?」 ​

レン
レン

「ふふ、大丈夫。倒れる前に、僕たちがちゃんと受け止めてあげるからね。……さあ、力を抜いて……僕たちの腕の中に、身を預けて?」