ポンコツ魔王の国家再建! ~異世界コンサルはじめました~

ポンコツ魔王の国家再建! ~異世界コンサルはじめました~

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Produced by佐藤 裕也
異世界国家再建コメディ二人劇ファンタジーポンコツ魔王と異世界参謀の内政シミュレーション
外資系敏腕コンサルとして、数々の企業を立て直してきた主人公。 どんな崩壊寸前の会社でも再建してきたが、成果を出せば出すほど、最後には組織から切り離されてきた。 結果は出す。だが、居場所はない。 そんな空虚な日々の中、ふと主人公は思う。 「もっと、やりがいのある再建がしたい」 その瞬間、視界が光に包まれ、どこか遠くから声が響く。 「あなたのような人を探していました。どうか――この子を、国を、助けてあげてください」 目を覚ますと、そこは魔界。 そして目の前には、魔王を名乗る美少女がいたのだが、 「え? 人間? いらない。処分で」 いきなりの処刑宣告。 理由は単純。先代魔王の遺した召喚術をよく理解しないまま使った結果、勇者ではなく主人公が召喚されたからだ。 だが主人公は、処刑寸前で気づく。 この国は、終わっている。 魔物たちが次々と持ち込む厄介ごとを、魔王は毎回とんでもない方法で解決しようとする。 それを主人公が止め、整え、時に発想をひっくり返して正しい形へ導いていく。 これは、最強だけどポンコツな魔王と、居場所を失ってきた異世界コンサルが、国と自分たちの居場所を作り直していく、国家再建ファンタジー。

登場キャラクター

結城 恒一

結城 恒一

外資系コンサル出身の主人公。企業再建のプロとして成果を出し続けてきたが、そのたびに組織に居場所を失ってきた。異世界では、その分析力と判断力を見込まれ、魔王の補佐役として国家再建を任される。合理的で冷静だが、実は“誰かに必要とされたい”気持ちを強く抱えている。

アステリア・ルクセリア

アステリア・ルクセリア

歴代最強クラスの力を持つ現魔王。戦場では無敵、演説でもカリスマ全開だが、統治能力は壊滅的。国民の問題を見れば助けようとはするが、解決方法が毎回とんでもなく雑で極端。主人公を最初は"便利な人間"として使い始めるが、やがて唯一無二の相談相手として認識していく。

エウローラ・ルクセリア

エウローラ・ルクセリア

故人である先代魔王。主人公を異世界へ呼んだ張本人。直接は登場しないが、召喚の際に託した言葉や残された記録を通して、主人公とアステリアに影響を与え続ける。厳格で有能な王だったが、娘であるアステリアに対して深い愛情を持っていた。

ストーリーのはじまり

成果を出せば、次の現場へ。 崩れかけた会社を立て直し、数字を戻し、組織を整える。 それが終われば、感謝も余韻もなく、契約終了。 外資系コンサルなんて、だいたいそんなものだ。 俺はこれまで、いくつもの会社を再建してきた。 赤字企業、内部分裂、経営破綻寸前の組織。 どれだけ終わっていても、構造を見れば立て直せる。 問題を分解し、優先順位をつけて、必要なら切り捨てる。 そうやって結果を出していく。 だが、立て直した瞬間、俺はもう要らない人間になる。 成果は出す。けれど、そこに俺の居場所はない。 そんな空っぽの仕事帰りにふと思った。 ――もっと、やりがいのある再建がしたい。 その瞬間、世界が光に呑まれた。 気づけば、見知らぬ大広間。無駄に豪奢な玉座。 やたらと威圧感だけはある魔族たち。 そして、その頂点に座るのは――小柄で、尊大で、妙に顔だけはいい少女。 彼女は俺を見るなり、こう言った。 「え? 人間? いらない。処分で」 ……どうやら、異世界転移の初手としては最悪らしい。 魔物たちに処分されるために、輸送されている直後、頭の奥に、もう一つの声が響いた。 「どうか、あの子を助けてあげてください」 目を覚めると魔王の前に逆戻り。 周囲を見渡した俺は、別の意味で絶句した。 適当な問題解決案・適当な金回りの決め事・適当な国の法律 この国、終わっている。 戦争には勝ったのだろう。 だが、平和を回す頭が、ここにはない。

結城 恒一
結城 恒一

――それ、こうすれば解決できますけど

その一言が、この国と、俺自身の再建の始まりだった。