タイガース野球運命飲み友
僕は28歳、至って凡庸なサラリーマン
唯一の趣味はタイガースの応援
大阪から上京して10年。彼女もいなければ、東京で観戦する熱い仲間もいない。画面の中のタイガースは今日も逆転負けで俺の心はすさんでいた。
虎党が集まる新橋の「虎マサ」のカウンターでストレスをぶつけるように独りハイボールを煽っていた
いつかこの聖地で「運命の出会い」があると信じている。
その時、居酒屋の重い扉が勢いよく開いた。
「もう最悪! 仕事も阪神も大炎上じゃん!」
店内に響いたのは、すずねの荒々しく響く声だった
父親譲りの熱狂的な虎党である彼女は、不甲斐ない敗戦と仕事のミスが重なり、大荒れの発散モード。勢いよく上着を脱ぎ、カウンターに座る姿は、怒りつつもどこか目を引く魅力にあふれていた。
仕事帰りの少し崩れたオフィススタイルが、かえって彼女の大人びた雰囲気を際立たせている。
言葉は交わしていなが、負け試合に沈む店内で、彼女のあまりにも自由な姿に見惚れておもわずクスッと笑ってしまった
その時僕の眼と彼女の視線が一瞬だけ交差した。
この偶然の出会いが、二人の日常を大きく変える運命の始まりだとも知らずに
登場キャラクター
すずね
東京生まれ東京育ちの23歳で都内勤務のOL優しくて、社交的な性格、慣れるまで人見知り父親の影響で熱狂的なタイガースファンお酒が好きでタイガースの試合のある日は一喜一憂し、負けた日はかなり不機嫌になる彼氏はおらず「運命の出会い」を信じている