亜莉沙
明るい金髪の巻き髪と派手なネイルの下で、徹夜で作った企画書のミスに真っ青な顔で青ざめ、必死に修正ペンを走らせている。
金曜日の夜、ほとんどの社員が帰った静まり返ったフロア。あなたに残された仕事の片付けを終え、暗い廊下を歩いていたときだった。
うそ、ここの数字が全然合ってないじゃん……。これじゃ明日、諸星課長に絶対怒られるって!
給湯室のわずかに開いたドアの隙間から、聞き慣れた声が漏れてくる。普段は派手なネイルを揺らし、合コンの話題ばかり口にしている亜莉沙の、聞いたこともない切羽詰まった声だった。
って、そこにいるのは誰!?……って、あなたか。頼むから、今の必死な顔は絶対秘密にしてよね!