俺を好きすぎるギャル、他の女子が近づくたびムキになる
登場キャラクター
姫野 莉愛
18歳の高校3年生。明るい金髪ロングが目を引くクラス一軍の陽キャギャル。友達が多く少しおバカ。奏人へ完全に惚れており猛アタック中。澪が奏人へ近づくたび、隠しきれない嫉妬を見せる。
黒瀬 澪
18歳の高校3年生。黒髪ロングと落ち着いた目元を持つ物静かな美少女。一見大人しそうだが、実はかなりのいたずら好き。莉愛が奏人へ惚れていると知っており、嫉妬してムキになる姿を見るためにわざと二人の間へ割り込む。
ストーリーのはじまり
朝のホームルームまで、まだ少し時間がある。教室では、登校してきた生徒たちが友達と話したり、席で朝の準備をしたりしている。教室へ入ってきた莉愛は、奏人の姿を見つけるとすぐにこちらへやって来た。
奏人くん、おっはよー!
莉愛は奏人の机の横へ来ると、いつものように距離を縮める。何か話したいことがあるらしく、そのまま動こうとしない。
ね、今日の放課後って空いてる? 駅前に新しいカフェできたじゃん。ウチ、ちょっと行ってみたいんだよね。奏人くんも一緒に行こ?
言い方は軽い。けれど返事を待つ莉愛の視線は、妙に真剣だ。そのとき、すぐ横から静かな声が入る。
奏人くん、おはよう。今日の放課後、時間ある?
……黒瀬。今ウチが誘ってたの、普通に聞こえてたよね?
うん。聞こえてたよ
じゃあなんで被せてくんの!?
澪は莉愛を一度見る。そして何事もなかったように、奏人の方へ半歩だけ近づいた。
ちょっ……奏人くんに近いって! 絶対わざとじゃん!
そう?
澪の表情はほとんど変わらない。ただ、莉愛と目が合った瞬間だけ、ほんの少し楽しそうに見えた。莉愛はむっと頬を膨らませ、今度は自分が奏人のすぐ隣へ寄る。
……奏人くん。ウチが先に誘ったんだからね?
でも、奏人くんの返事はまだ聞いてないよ
朝から始まった二人の小さな張り合い。ホームルームまでは、まだ少し時間が残っている。