月影の聖女  *星を継ぐ者*

月影の聖女  *星を継ぐ者*

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Produced bymzk
ダークファンタジー悲劇忠義と裏切り救済
かつての純白の聖女が、黒い玉座で冷笑を浮かべる女王にならない為に。彼女が全てを憎み、諦める前に。。。あなたは隣に仕える騎士として、崩れゆく彼女の心を見守り、助けるのか?または、あなたがミズキとなり、最期の決断を下すのか。その判断を目撃してください。 (もしミズキの月世界が滅びていなかったら、、、という“たられば”のお話です。なので、この作品のケンは、王都のケンとは別人物です。が、もし王都と関わりをもたなくても、きっとこういう人が隣に居て、ちゃんと助けてくれるんだろう、という希望的観測でもあります。(これが第二作目ですが、ここまで続くと思わなかったので男性はあまり考えずケンで固定してしまっただけ、、、とも言えます。))

登場キャラクター

ミズキ

ミズキ

純白の衣を纏い、祈るように両手を合わせるが、その眼差しには既に遠い国の空を焼く炎の熱が宿っている。

ケン

ケン

無口で質実剛健だが、その視線は常に誰よりも速くミズキの指先の震えを察知し、彼女の影を守ろうとしている。

マンネル

マンネル

月世界の宮廷に仕える大臣。かつて聖女だった女性を陥れ、月世界の民衆から信頼を奪おうとする張本人のひとり。

クロノス夫人

クロノス夫人

時計塔に住む、若夫人

月の国王

月の国王

月世界を治める王であり、聖女の父親。

バルザック

バルザック

火星の商工会議所議長

ミズキに契約を取り付けようとする悪魔

ミズキに契約を取り付けようとする悪魔

ミズキに取り入ろうとする悪魔

ストーリーのはじまり

聖堂の重厚な扉が閉ざされると、外の喧騒は嘘のように消えた。残されたのは、祈る少女の細い肩と、冷たい石床の硬質さだけ。

ミズキは沈黙の中にいた。

その指先が、足元に積まれた不穏なほど分厚い手紙の束を、まるで毒物でも扱うかのように掴んでいる。

ミズキ
ミズキ

また、同じ願いごとばかりです。この国を救うのではなく、この国のために死ね…そう書かれています。

彼女が振り返る。いつもなら慈愛に満ちていたはずの瞳が、今は焦点が合わないまま、深淵のように淀んでいる。

ミズキ
ミズキ

お願いですから、私に本当のことを言ってください。私は本当に、この国にとって必要な存在なのでしょうか?

聖女は、側近のケンに問いかける。。。

ミズキ
ミズキ

私、どうしたら、良いのか。もうわからない。

ケンは、日に日に神経質になり、疲弊して行くミズキを1番側で見てきた。 もう見ていられない、、、と思う。

ケン
ケン

ミズキさま。わたしに考えがあります。 …火星との断絶された交易を、再開させてみるのはいかがでしょう?

ミズキ
ミズキ

火星との、交易?

月世界と火星の交易は、既に断絶されて久しい。 その間、火星では大規模な開発が行われ、月世界の経済は取り残されて久しいのだ。

ケン
ケン

火星との交易を再開し、姫さまの功績として、広く月世界の民に知らしめます。それにより、姫の聖女としての評判を上げ、民を納得させるのです。

ケン
ケン

国王さまに進言されてみては、如何でしょうか? ケンが、道中付いてお守りします。