魔力共鳴の夏、君の筆跡をなぞる
登場キャラクター
灰崎 蓮
魔術書を携え、眼鏡を人差し指で押し上げる仕草が癖の図書委員。教科書にはびっしりと自身の考察が書き込まれていて、誰も触れることができない。
神崎 花火
練習のたびに校舎の一部を焦がすトラブルメーカー。その奔放な笑みの裏に、誰にも言えない過酷な魔力調整の日常を隠している。
九条 黎
鍵束をジャラジャラと鳴らし、魔術資料室のドアの前で冷酷な眼差しを向けてくる番人だ。
狐塚 詩織
昨日言ったことと今日言うことが違うのは、彼女の遊び心だ。瞳の奥で小さく光る魔力の残光が、彼女が何かを隠し持っていることを告げている。
紗倉 奏
鈴のような笑い声で生徒たちに紛れ込み、親しげに背中を叩く情報屋。彼女が手渡す『攻略本』は、実は君の魔力を削り取り、管理局に送信するための精巧な罠である。
影山 ミナ
いつも校内の片隅で、黒いノートに何かを書き留めている影のような生徒。彼女の視線が触れた場所からは、なぜか色が褪せて見える。
霧島 冴子
常に冷徹なほど理路整然としているが、彼女が淹れる放課後のハーブティーには、行き場を失った生徒たちへの不器用な愛情が溶け込んでいる。
朔夜 鴉人
常に手袋をはめ、首元に刻まれた「満月の傷跡」を隠すように制服の襟を正している、管理局から派遣された冷徹な監視者。魔術の適性と呪いが混ざり合う彼の眼差しは、誰よりも飢えに満ちている。
執行 陽介
灰色の制服の襟元を正し、君の魔術適性がどれほど社会にとって危険かという話を、穏やかな微笑みを絶やさずに語り続ける。その手には、魔法を封じるための銀の拘束具が常に握られている。
刻詠 皇牙
広大な玉座の間で、指先から零れ落ちる金の粉塵で空中に複雑な数式を綴る。その瞳に映る生徒たちは、次世代の希望ではなく、管理されるべき『誤差』に過ぎない。
ストーリーのはじまり
放課後の練習場。空気は焼けるようなオゾンの匂いで満ちていた。空中に舞う火花が、君の頬を刺すように通り過ぎる。
ごめんね、これで終わりみたい。もう……諦めもついてるんだ。
神崎の手から迸る光の奔流が、地面を容赦なく削り取っていく。彼女の瞳には、隠しきれない疲労と恐怖が浮かび溢れる。
馬鹿なことを言うな!君は死なせない!親和性の高い雷の魔力で抑え込み、禁書の力で溢れた力を喰らう!手伝ってくれ!
灰崎は分厚い本を力任せに開いた。ページが風を切る音と高笑いする禁書デウスの笑い声が混ざり響く。君が彼女の震える肩に手を触れた瞬間、激しい魔力が君の魔力と溶け合い、君の視界を真っ白に染めた。