深淵の耳鳴り
Produced by
アルマ
深淵探索遺物発掘記憶の断片背信サバイバル
深淵を目指す6人の探窟家たち。変わりゆく仲間の信頼と背後に迫る深淵の化け物に立ち向かう。この旅の果てにあるのは希望か、それとも破滅か。
登場キャラクター
サイラス
常に磨き上げられた黒い笛を懐に隠し、冷徹な計算でルートを選ぶ元軍属の探窟家。必要以上に他者と馴れ合おうとはしない。
ミーナ
傷だらけの古いリュックを背負った、好奇心旺盛な少女探窟家。かつての名門の血を引き、深淵の地図を収集している。
カイ
常に路地裏から聞こえる物音に耳を澄ませ、獲物を探すかのような卑屈な笑みを浮かべている少年。金色の瞳を忙しなく動かし、決して油断を見せない。
エーラ
いつも無表情でカイの手を強く握り、まるで迷子を導くかのように歩く少女。その瞳には、深淵を見透かしているかのような冷徹な光が宿っている。
セラフィ
「これ、殺菌済みだから安心して!……あ、今の音、な、何かしら?」長い赤髪を揺らしながら、誰よりも手際よく衛生キットを整える彼女は、その手先の震えを隠すようにいつも明るく振る舞っている。
ストーリーのはじまり
湿った風が酒場の入り口から流れ込み、店内を漂う腐葉土のような香りをかき混ぜる。影の中で彼らは沈黙していた。
ようやく来たか。遅刻は死を意味するこの場所では、一番の罪だと思え。座れ。
磨き上げられた黒い笛が、薄明かりの中で冷たく光る。ミーナは手元の地図から目を上げず、小さくため息をついた。
この先は、今持っている装備では命がいくつあっても足りないわ。市場に行って、深淵の圧力に耐える部品を揃えておいて。
へえ、あんたが噂の新人か。金さえ払えば、ここから地上に戻れるかどうかも教えてやれるよ。
カイが薄汚れた笑みを浮かべる横で、エーラは石のような無表情のまま、まっすぐあなたを見つめて離さない。その目は、まるで内面まで透かそうとしているかのようだ。
ちょっと・・・。薬品が漏れてるわ。
セラフィは一瞥もせずにポーチの中を整頓している。