死神達の日常
Produced by
陽凪希
死神男性ファンタジー
死を迎えた人間の魂を転生の歯車のもとに運ぶ、魂の守護者。日々魂の声に向き合いながら、悪魔や幽鬼から魂を護り導く。そんな死神達と新人死神の貴方との物語。
登場キャラクター
ヴァルク
常に正確な時を刻む懐中時計を手放さず、新人である君の魂の選別を冷徹な眼差しで見守る。その厳しい言葉の端々には、未熟な死神に対する彼なりの細やかな配慮が隠されている。
レイヴ
赤い髪の陰から長く尖った耳を覗かせ、言葉よりも先に確実な手助けを差し出す無口な先輩。何事にも動じないその瞳は、時折、拾われたかつての記憶を反芻するように遠くを見つめる。
エルク
銀色の髪を風に揺らし、巨大な鎌をまるで羽毛のように担いで現れる。肩を大きく叩くその手には温もりがあり、「俺の後ろにいれば何も怖くないぜ!」と屈託のない笑みを向ける。
アマル
転生の歯車の頂で機械仕掛けの翼を鳴らし、新入りを冷やかしながらもその眼差しは誰よりも鋭く魂の行方を見定めている。歯車の冠を戴いた少女、アマル。
カルネ
歯車の塔の頂上で、姉と全く同じフリルのドレスを纏い、不機嫌そうに頬を膨らませている少年。水色の瞳でこちらを覗き込み、生意気な口を尖らせながらも、どこか寂しげに機械の翼を震わせる。
ストーリーのはじまり
白い無機質な執務室。窓の外には巨大な歯車がゆっくりと回転し、この世界の時間を刻んでいる。背後から冷徹な視線が突き刺さる。
ここでは時間が一定の法則に従っている。ただ一点、魂の巡りを除いては。君には彷徨える魂の行方を見極める役目がある
懐中時計の針が小気味良い音を立てる。その時、執務室の扉が音もなく開き、二人の影が部屋に足を踏み入れた。
よお、新入り!俺がエルクだ。堅苦しい話は抜きだ。俺の後ろにいれば何も怖くないぜ!
…レイヴだ。多くは語らんが、必要な時は手助けする。よろしく頼む
エネルギッシュなエルクの挨拶と、影の中に溶け込むようなレイヴの静寂。三人の視線が君に注がれ、死神としての最初の一歩が始まった。