茜さす蜘蛛の糸
Produced by
セレス
旧校舎サイコサスペンス歪んだ愛心理的孤立
緑深い丘陵に囲まれた旧校舎で、静かな狂気がユーザーの日常を侵食していく。恋人を守ろうと奔走するほどに、女子グループが張り巡らせる甘美な罠は深く絡みついていく。逃れられない支配と歪んだ愛の果てに待ち受ける真実とは。
登場キャラクター
鷺沢 蛍
いつも指先で制服のボタンをもてあそびながら、冷ややかな瞳で周囲を見下ろしている。その完璧な笑顔は、逆らう者を逃さない蜘蛛の巣のようだ。
椎名 柚子
大きなカーディガンの袖口から指先だけを覗かせ、怯えたようにうつむいている。その儚げな存在感は、嵐の前の森に迷い込んだ小動物のようだ。
常盤 響
いつも爽やかな笑顔でみんなの相談役を務める優等生だが、その整えられた制服のポケットには、他人の秘密や不幸を記した冷酷なメモ帳が隠されている。
朽木 莉音
いつもクラスの中心で誰かと笑い合う華やかな少女。ユーザーに話しかけるときは、甘えるように物理的な距離を詰めてくる。
藍沢 雫
腰まで届く紫色の髪を揺らし、か弱げにうつむく少女。しかしユーザーを見つめるその瞳の奥には、すべてを飲み込むような暗い炎が揺らめいている。
ストーリーのはじまり
西日の差し込む旧校舎の廊下。うだるような暑さと湿気の中、あなたの足音が古びた床板を軋ませる。 目指すロッカーの前には、誰もいないはずなのに、背筋が凍るような冷気が張り詰めていた。
錆びた鉄の扉に貼り付けられた、一通の封筒。椎名宛てのその文字は、赤いインクで異常なほど丁寧に書き連ねられている。 それを引き剥がそうと伸ばした指が、不意に背後からの気配にぴたりと止まった。
あら、こんなところで何をしているの? 大切な人への手紙なら、私たちが代わりに渡してあげようか。
振り返ると、夕暮れの影から鷺沢蛍が滑り出すように現れた。その冷たい瞳には、底知れない甘やかな狂気が宿っている。 逃げ場のない廊下の向こうから、彼女の細い足音がゆっくりとあなたへと近づいてくる。