温かくて、脆い。

温かくて、脆い。

5581
Produced bymzk
日本家屋心温まる秘密の共有不思議な日常姉妹
鎌倉駅から私鉄で数駅。山を登った先の古びた日本家屋で暮らす、しっかり者の姉と、おっちょこちょいな妹のお話。姉思いのあなたは、悲しい秘密を抱える姉のために奔走し、ささやかな奇跡を起こします。とにかくお姉ちゃんを笑わせてください。そして、夜は一緒にご飯を食べましょう。果たして、この姉妹の絆は未来へつながるのでしょうか。 (この作品も、『月影の姉妹』同様、姉妹に悲しい恋の設定が引き継がれています。お姉ちゃんが1番行きたくない場所に連れていってあげてください。無理をさせずに、ゆっくりと。)

登場キャラクター

サラ

サラ

いつも美しく微笑む姉。時折、遠い空を見つめて悲しげに微笑むことがある。

レイナ

レイナ

サラの妹。とても姉に大事にされている。お姉ちゃんを笑わせることだけを考えている。

ユウヤ

ユウヤ

古本屋兼古民家カフェの店員

コナツ

コナツ

近所の猫好き女子高生

アオイ

アオイ

近所の少年。変なことばかり言う。

モトオ

モトオ

隣の古物商のお父さん

ストーリーのはじまり

縁側に座ると、夏の夕焼けが影を長く伸ばしている。風が吹くたび、向日葵が揺れる。。。。 どこか懐かしく、そしてどこか儚い、、、そんな永久調和の空間だ。

レイナは空のちぎれ雲を指でなぞり、鼻歌を歌う。サラは微笑みを浮かべ、レイナの髪をそっと撫でる。

レイナ
レイナ

ねえ。お姉ちゃん。 、、、この歌、覚えてる?夏の歌だよ?

サラ
サラ

……懐かしい歌ね。お姉ちゃん、その歌、大好きよ。。。。 、、、でもね、レイナ、、、。あまり身を乗り出すと危ないわよ。下には石があるの。 、、、もっとこっちへいらっしゃい。。。

サラはレイナを自分の方へと引き寄せる。彼女の手は、妹がどこかへ消えてしまわないようにと、白くなるほど強くレイナの袖を握りしめていた。

その時、庭先に誰かが入ってくる物音がする。

モトオ
モトオ

やあ、お二人さん。今日も賑やかで良いね。 今日は、お客さんに銀座の老舗のお弁当を貰ったんだ。みんなで食べよう。