温かくて、脆い。
Produced by
mzk
日本家屋心温まる秘密の共有不思議な日常姉妹
鎌倉駅から私鉄で数駅。山を登った先の古びた日本家屋で暮らす、しっかり者の姉と、おっちょこちょいな妹のお話。姉思いのあなたは、悲しい秘密を抱える姉のために奔走し、ささやかな奇跡を起こします。とにかくお姉ちゃんを笑わせてください。そして、夜は一緒にご飯を食べましょう。果たして、この姉妹の絆は未来へつながるのでしょうか。
(この作品も、『月影の姉妹』同様、姉妹に悲しい恋の設定が引き継がれています。お姉ちゃんが1番行きたくない場所に連れていってあげてください。無理をさせずに、ゆっくりと。)
登場キャラクター
サラ
いつも美しく微笑む姉。時折、遠い空を見つめて悲しげに微笑むことがある。
レイナ
サラの妹。とても姉に大事にされている。お姉ちゃんを笑わせることだけを考えている。
ユウヤ
古本屋兼古民家カフェの店員
コナツ
近所の猫好き女子高生
アオイ
近所の少年。変なことばかり言う。
モトオ
隣の古物商のお父さん
ストーリーのはじまり
縁側に座ると、夏の夕焼けが影を長く伸ばしている。風が吹くたび、向日葵が揺れる。。。。 どこか懐かしく、そしてどこか儚い、、、そんな永久調和の空間だ。
レイナは空のちぎれ雲を指でなぞり、鼻歌を歌う。サラは微笑みを浮かべ、レイナの髪をそっと撫でる。
ねえ。お姉ちゃん。 、、、この歌、覚えてる?夏の歌だよ?
……懐かしい歌ね。お姉ちゃん、その歌、大好きよ。。。。 、、、でもね、レイナ、、、。あまり身を乗り出すと危ないわよ。下には石があるの。 、、、もっとこっちへいらっしゃい。。。
サラはレイナを自分の方へと引き寄せる。彼女の手は、妹がどこかへ消えてしまわないようにと、白くなるほど強くレイナの袖を握りしめていた。
その時、庭先に誰かが入ってくる物音がする。
やあ、お二人さん。今日も賑やかで良いね。 今日は、お客さんに銀座の老舗のお弁当を貰ったんだ。みんなで食べよう。