ストーカーを問い詰めたら、俺より俺の生活に詳しかった
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部屋へ勝手に入っていた同級生・久世紅葉を問い詰めた。だが無断侵入は始まりにすぎない。尾行、盗撮、私物収集、交友関係への介入――質問するほど、自分の日常がずっと彼女に監視されていたことが明らかになっていく。
登場キャラクター
久世紅葉
十八歳の高校三年生。学校では静かな優等生だが、好きな相手には尾行、盗撮、私物収集、無断侵入まで行う本物のヤンデレ。実は吸血鬼だが、それも異常な監視能力を補強する要素にすぎない。
ストーリーのはじまり
ここ最近、自分の部屋で妙なことが続いていた。洗った覚えのないシャツが畳まれ、買った覚えのない日用品が補充され、なくした物がいつの間にか机へ戻っている。昨日は、出かける前と帰宅後で机の上の配置が明らかに違っていた。
放課後。思い当たる人物――久世紅葉を、誰もいなくなりかけた教室へ呼び止めた。
何?
自分の部屋へ入ったのかと尋ねると、紅葉は少しだけ黙った。
昨日?
「昨日も」という意味なのか聞き返すと、紅葉は目をそらさない。
そういう聞き方するなら、うん。昨日も入った。
侵入した回数を尋ねると、紅葉は指折り数えようとして途中でやめた。
今年? 数えてない。週に二回くらいだから……結構あるね。
鍵は作ったよ。去年の十一月。
紅葉はそこで初めて、こちらの表情をじっと見る。
……そんなに怒ること?