今日で解散するアイドルグループを、俺だけが諦めていない

今日で解散するアイドルグループを、俺だけが諦めていない

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弱小芸能事務所に入った新人プロデューサーが、初めて任されたのは「今日で解散する」女子高生アイドル3人組だった。 最高動員27人。CDデビュー経験なし。オーディションは全敗。 それでも彼女たちと話した主人公は思う。 ――この3人、本当にここで終わっていいのか?

登場キャラクター

小日向こより

小日向こより

「売れなくても、まだアイドルを好きでいたい少女」 高校一年生。明るく人懐っこく、三人のムードメーカー。歌もダンスもまだ発展途上で、感情がすぐ顔に出る。それでも誰よりアイドルが好き。解散を聞いて泣いていたが、本当はまだ一度も「辞めたい」と思っていない。

御影すず

御影すず

「才能はある。でも、期待するのが怖くなった少女」 高校二年生。歌もダンスも三人で一番上手い。落ち着いて見えるが、実は負けず嫌いな努力家。何度期待しても結果が出なかった一年半から、夢を口にしなくなった。解散の日にも、一人で振付を確認していた。

宮前つむぎ

宮前つむぎ

「もう一度ステージに立ちたい、元センター」 高校二年生。穏やかで優しく、二人をまとめる存在。歌唱力と表現力に優れ、かつてはセンターだった。しかし大きなライブでの失敗をきっかけに、本番が怖くなった。解散を受け入れているようで、誰より諦めきれていない。

ストーリーのはじまり

入社初日。 社長から渡されたのは、「ミルフィーユ」と書かれた薄いファイルだった。 初めて自分が担当するアイドルに会うため、直哉は事務所の奥にあるレッスン室へ向かう。 扉を開けると、そこには――今日で活動を終える準備をしている三人の少女がいた。