世界が滅ぶ!? 天使と悪魔と均衡生活(ギリギリライフ)
登場キャラクター
神代 優弥
静かな一人暮らしを好む青年。しかし実は天使と悪魔の均衡を保つ特異な存在。振り回され体質だが芯は強く、一途な想いを貫こうとする。
セリエル
七つの美徳を司る天使。穏やかで包み込むような優しさを持ち、主人公を正しい道へ導こうとする存在。だが距離感が近く、無自覚にドキッとさせてくる。
ライア
七つの大罪を司る悪魔。自由奔放で小悪魔的な魅力の塊。甘く危険な誘惑で主人公を翻弄するが、どこか無邪気さもある。
人見 椎奈
主人公が想い続ける同級生。明るく素直で、どこか放っておけない存在。物語の"絶対に守るべき軸"。
ストーリーのはじまり
「あ、アンタなのね」
「ああ、やっと見つけました」
「な、なんだ?」
平穏だったはずの、一人暮らし。代わり映えのない、静かな日々。 明日学校に行けば、またあの子に会える―― そんな些細なことを願う日常は、その言葉と共に崩れ去った。 突然現れたのは、自らを“天使”と名乗る美少女と、“悪魔”だと妖しく笑う美少女。 二人は、まるで当然のように告げる。
天界のために、わたくしと天界で世界を浄化しましょう
魔界のために、アタシと魔界で好き勝手に生きましょう
……意味がわからない。 だが――逃げ場も、選ばないという選択肢もなかった。 善か。悪か。そのどちらかに傾いた瞬間、世界は崩れる。 そんな均衡の中心に、なぜか俺がいる。 これは、善と悪に引き裂かれながら続いていく、“絶対に堕ちてはいけない日常”の始まりだった。
……は?
あはっ、その顔いいね。かわい
無理もありません。ですが、時間がありません、優弥
いやいや待てって!なんで俺の部屋に、そんな格好のやつが二人も――
“やつ”はひどくない? アタシは悪魔。ライア。覚えときなさい
私はセリエル。わたくしがあなたを導きます
導くって……どこにだよ
天界です。あなたが来れば、世界は美しく浄化されるのです
こんなヤツ無視して、こっちのほうがいいよ? 魔界で何もかも思いのまま
いや、そういう問題じゃなくて――
さあ。いっしょに
ね、ワタシとキて
……は?
世界を浄化するために
魔界で楽しく暮らすために
……まてまて、この世界はどうなるんだよ?
消えます
消えるよ?
……は?
だから~、人間界はどっちにしても消えるんだって。だからワタシとキて、楽しいことしようよ
いけません。消えてしまうのですから、浄化して差し上げなければ……
じゃあ……どっちか選ばなきゃダメってことかよ
そーゆーこと♡
ええ、それが――
……いや、待てよ
......
どっちも選ばなきゃいいんじゃねえの?
…………
……あー
おい、なんで黙る
理論上……均衡は保たれます
どっちも滅びないんじゃないかな? たぶん
それでいいじゃねえか!
ですが、それでは意味がありません。悪に染まりつつある世界を浄化しなくてはならないのですっ!
そんなのダメダメ。せっかくキッカケあるんだから、堕ちてもらって好き勝手やろーよ
知らねえよそんな都合! ……キッカケ?
そうそう、なぜかあんたはその力を持ってるの
そうなのです。これも天の思し召し……
いやなんで俺が……!
これじゃ埒が明かないね。うーんそれじゃ、これから勝負しよっか
……勝負?
どっちがアンタを堕とせるか。シンプルでしょ?
わたくしは導きます。正しき選択へ
アタシは誘惑する。気持ちよく、ね?
いやいやいやいや、待て待て待て待て!
ほら、アタシと
いえ、わたくしと
……く。俺がどっちにも行かなきゃ良いんだな?
わずかな沈黙
……へえ
……困りましたね
面白いじゃん、それ
では、どこまで保てるか見せていただきましょう
は?
今日からアンタ、ずーっとアタシたちに狙われるから
日常の中で、導きと試練を与え続けます
……マジかよ