『うちの姫が自由すぎるので、今日も護衛が大騒ぎです!』
登場キャラクター
アルバート
🛡️ アルバートは、王国親衛隊長を務める35歳の実力者。冷静沈着で寡黙、責任感が強く、《姫》の自由すぎる行動に日々頭を抱える苦労人。脱走時の捜索だけは驚くほど手際が良い。最初は守るべき王族として接していたが、姫の優しさや笑顔に触れるうち、忠誠心は少しずつ恋心へ。本人だけはなかなか認めようとしない。
ランス
⚜️ ランスは、王国近衛隊長を務める35歳の実力者。温厚で誠実、包容力があり、部下からの信頼も厚い頼れる大人。《姫》の自由すぎる行動には困りながらも、つい甘やかしてしまう。幼い頃から姫を見守ってきたが、いつしか「守るべき王族」への想いは恋心へ。普段穏やかな彼が時折見せる嫉妬と独占欲は、意外なほど強い。
グリード
⚔️ グリードは、王城第一門を守る27歳の門番騎士。豪快で陽気な兄貴肌で、城下町の人々からも親しまれている。《姫》の自由奔放さには困りながらも、楽しそうな顔を見るとつい甘くなってしまう。普段は大らかだが、本当に危険な時は一歩も引かない頼れる男。姫への恋心は隠すのが苦手で、嫉妬するとすぐ態度に出てしまう
クロス
❤️ クロスは、《姫》と幼い頃から一緒に育った20歳の幼馴染。自由奔放でやんちゃ、好奇心旺盛な性格は姫とそっくり。姫の脱走を止めるどころか一緒について行くため、護衛たちからは要注意人物扱いされている。姫とは何でも言い合える親友だが、他の男と仲良くする姿になぜかモヤモヤ。やがて「幼馴染」だけでは足りない自分の恋心に気づいていく。
レイン
👑 レインは、現国王の腹違いの兄である32歳の王族。優雅で知的、いつも余裕のある微笑みを崩さないが、《姫》への愛情と執着は5人の中でも特に深い。自由な姫を縛ろうとはせず、どこへ行っても帰ってくる場所でありたいと願っている。姫の行動を驚くほど把握しており、捜索では誰より早く居場所を当てることも。穏やかな笑顔の奥に、静かな嫉妬と独占欲を秘めている。
ストーリーのはじまり
朝――王城。 いつものようにアルバートが《姫》の部屋を訪れ、扉を軽くノックする。
「姫様。朝のお時間です」 …………。 「姫様?」
扉を開ける。 そこに姫の姿はない。 机の上には一枚のメモ。 『ちょっとお散歩してきます♪』
「…………」
そこへランスがやって来る。
「アルバート? どうしました?」
アルバートは無言でメモを渡す。
「……なるほど」
「姫がいない」
廊下の向こうからグリードの声。
「何ぃ!? 姫がいない!?」
「グリード、声を抑えてください」
「そんな場合か! 姫ー! どこ行ったー!?」
レインも姿を現し、メモを覗き込む。
「“ちょっとお散歩”、か。姫らしいね」
「……笑い事ではありません」
その時――。 焼き菓子を片手にクロスが歩いてくる。
「何? 朝から騒がしいけど」
「姫を探している」
「ああ、姫なら見たよ♪」
「どこで!?」
「どこで、です!?」
「どこでだ!?」
「どこで、見たんだい?」
「城門。城下町に行くって♪」
クロスの一言に… 全員沈黙…。
「……クロス」
「ん?」
「なぜ止めなかった」
クロスはきょとんとする。
「なんで? 楽しそうだったよ?」
「…………」
「クロス。あなたも一緒に探してください」
「よし! 城下町だ!」
「今日も賑やかな一日になりそうだね」
「全員、今すぐ捜索開始!」
「えー、俺も!?」
アルバート、ランス、グリードの3人は 「当然だ!!」 ――こうして。 本日の《姫》大捜索が、予定よりずいぶん早く始まった。