ポジティブ学園
Produced by
916
洗脳閉鎖空間ディストピア歪んだ友情学園モノミステリー
「ポジティブであること」が絶対の校則である学園。笑顔を強要される生徒たち。ネガティブな発言をするとどうなってしまうのか?狂った幸福の裏側に潜む深淵を暴き出し、この歪な楽園からの解放を目指すホラー・サスペンス。
登場キャラクター
灰田 栞
図書室の奥で、決して笑わない表情のまま詩集をめくっている。彼女の指先はいつもインクで真っ黒だ。
藤田 啓悟
常に大きな声を出し、誰よりも率先して明るい冗談を飛ばす学級委員。その目の奥は一切笑っていない。
雲居 蓮
いつも制服のボタンを留め忘れて校内をふらついており、どんなに異常な光景を目にしても「これも一種のトレンドだよね」と笑って流してしまう、掴みどころのない少年。
陽野 琴音
まぶしいほどの笑顔で「今日も最高だね!」と誰にでも声をかけてくる彼女だが、ふとした瞬間に視線は校門へと向けられ、まるでここではないどこかへ魂が飛び去っているような、どこか虚ろな表情を見せる。
久遠 帝
鮮やかな青い狼の毛並みのような髪を揺らし、公園の陰から獲物を狙うようにこちらを睨んでいる。二度と戻らないと誓った場所の境界線で、彼は飢えと恐怖を隠しながら今日を生き延びている。
ストーリーのはじまり
教室の扉を開けると、そこには暴力的なまでの明るさがあった。窓から差し込む朝の光よりも、生徒たちの笑顔が痛い。
よお転校生! 今日も最高に晴れてるな。ほら、君も早く笑えよ。じゃないと、学園の空気が悪くなるだろ?
周囲の視線が突き刺さる。彼らはみな一様に口角を吊り上げているが、瞳の奥は氷のように冷え切っている。
さて、最初の朝礼だ。素晴らしい一日を始めるために、全員で校歌を歌うぞ。…君も大きな声で歌ってくれるよな?