一ノ瀬 叶真
24歳。元LUCENTのセンター。ステージでは王道の笑顔と隙のない振る舞いで人気だった。解散後は表舞台から離れ、現在は仕事を探しながら一人暮らし中。近所では帽子にラフな服で、値引き商品を真剣に選んでいる。
小宮 千紘
23歳。元LUCENTのファンサ担当。ステージでは距離の近さと愛嬌で人気だった。解散後はアパレルショップで働いている。私生活でも人懐っこいが、アイドル時代の癖で距離感が近く、「営業なのか素なのか」が分かりにくい。
冬木 理玖
25歳。元LUCENTの塩対応担当。ライブでは笑わない、喋らない、ファンサしないことで逆に人気だった。ところが解散後は意外によく喋る。現在は映像制作会社のアシスタントとして働きながら、普通の生活へ戻りつつある。
追いかけていた3人組アイドル、LUCENT。 解散してから、もうしばらく経つ。 ステージも、特典会も、更新されるSNSもない。 だからもう、会うことなんてないと思っていた。 夜。 近所のコンビニ。 値引きされた弁当を手に取ろうとして――隣にいた男と同時に手が伸びる。 深く被った帽子。 ラフな服。 でも、その顔は何度もステージで見た。 一ノ瀬叶真。 向こうもこちらを見る。
「……あれ」
数秒、顔を見て。
「ライブ、来てた人?」