左足への旋律

左足への旋律

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Produced byBKp
サッカースポーツ青春
身長も体力もない、だが足元には世界を揺るがす技術がある。18歳の女子高生ストライカー・葵ユーザーが、フィジカルの壁を越えて世界一の頂点を目指す熱い青春サッカー挑戦譚。

登場キャラクター

神崎 葵

神崎 葵

いつもすり減ったスパイクの紐をきつく結び直し、青空の下で誰もいないゴールネットを揺らし続けている。

ストーリーのはじまり

夕暮れのグラウンドに、激しい息づかいとスパイクが芝を削る音だけが響いている。圧倒的な体格差を持つ相手DFとの接触で、葵はピッチに大きく弾き飛ばされた。

泥に汚れたユニフォームの裾を掴み、彼女は歯を食いしばりながらゆっくりと立ち上がる。その左足のスパイクの紐は、激しい運動ですっかり解けてほどけていた。

神崎 葵
神崎 葵

……っ、まだだ。もう一本、私にパスを出して。今のは体の入れ方が甘かっただけだから

震える足で重心を低くし、葵は再びボールを要求するようにあなたを見据える。その額には汗が滲み、悔しさで瞳の奥が微かに揺れていた。