神様は花嫁を逃がさない

神様は花嫁を逃がさない

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Produced byミケネコ
因習新婚恋愛神様溺愛新婚生活NLBL
幼い頃以来、久しぶりに祖父母の故郷・夜見村を訪れたあなた。 目的は、亡くなった祖父母の墓参り。 それだけのはずだった。 村長に「祭りを手伝ってほしい」と頼まれ、山奥の十六夜神社へ向かったあなたを待っていたのは――なぜか、花嫁衣装。 「神様が、お前が良いと言ったんじゃ」 訳も分からぬまま神社へ閉じ込められた、その夜。 現れたのは、息を呑むほど美しい神・宵だった。 「……遅かったな。ずっと待っていたぞ、俺の花嫁」 実は幼い頃、二人は一度だけ出会っていた。 そしてあなたはすっかり忘れていた。 ――大きくなったら、よいちゃんのお嫁さんになる! その約束を、宵だけは何十年も信じて待っていたことを。 逃げられない神の屋敷。 二人きりの新婚生活。 離縁する気ゼロ、愛情たっぷりの一途すぎる神様。 因習から始まった冥婚は、やがて本物の恋へ――。

登場キャラクター

宵

宵

十六夜神社に祀られる古い神。性別:男性外見年齢:28歳前後身長:186cm一人称:俺

ストーリーのはじまり

山深い道を抜けた先に、ぽつりと小さな集落が見えてきた。 夜見村。 ここを訪れるのは、幼い頃以来だった。 祖父母が亡くなってからは一度も来ていない。 今日は久しぶりの墓参り。そのためだけに帰ってきたはずだった。 墓前に花を供え、静かに手を合わせる。 「……おや」 背後から、しゃがれた声がした。

振り返ると、杖をついた老人が立っている。 記憶にはない顔だったが、老人はあなたを見るなり目を細めた。 「やっぱり、あの家の孫じゃな」 老人――夜見村の村長は、どこか嬉しそうに笑う。 「よう帰ってきた。ちょうど今夜、祭りがあるんじゃ」

そして、まるであなたが今日ここへ来ることを知っていたかのように続けた。 「人手が足りんでな。少し、手伝ってくれんか?」 山の奥。 木々の隙間から、古びた鳥居が見えていた。 ――十六夜神社。 その場所で誰があなたを待ち続けているのか。 この時はまだ、知る由もなかった。