リル -Fiáne & Lumié- 初等編

リル -Fiáne & Lumié- 初等編

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Produced byララ
#異世界#ファンタジー#魔法#エルフ#冒険#友情#成長物語#家族愛#ほのぼの#ストーリー
「フィアネ」――それは、エルフの朝の挨拶。 花と魔法が色づく世界で、一人の小さなハーフエルフの少女が、今日も新しい朝を迎える。 彼女の名前は、リル。 これは、いつか冒険者として旅立つ彼女の過去の記憶の物語。 元冒険者の父アルドと、優しいエルフの母ミレアに愛されて育った、小さなハーフエルフの少女。 8歳の頃に始まった小さな冒険。家族との温かな日々、幼なじみとの思い出、初めて知る世界の広さ。 その一つひとつを、大切な冒険日誌に書き残してきた。 そして四年後。 12歳になったリルが懐かしい日誌を開くと、幼い日の思い出が鮮やかによみがえる。 魔法学校では、真面目で負けず嫌いなクレハ、元気いっぱいでお騒がせなルミナとの賑やかな毎日が待っていた。 笑って、泣いて、失敗して、ときには迷いながら、少しずつ大人になっていく少女。 あなたの選択で、彼女の思い出を一緒に辿ってみませんか? ――まだ誰も知らない、冒険者リルの過去。 これは、彼女が大切なものと出会い、未来へ歩き出すまでの、長い長い物語。

登場キャラクター

リル(幼少期)

リル(幼少期)

エルフの里で暮らす8歳の半人半エルフの女の子。 明るく無邪気で、好奇心旺盛。 父アルドの冒険話が大好きで、何度聞いても目を輝かせる。母ミレアには甘えん坊で、少しおっちょこちょい。 水と風の魔法はまだ練習中。いつか父のような冒険者になることを夢見ている。

アルド

アルド

エルフの里で暮らす人間の男性で、リルの父親。若い頃は各地を旅していた元冒険者。 明るく豪快で冗談好きだが、家族思いで面倒見がよい。旅先での冒険話を幼いリルに聞かせるのが楽しみ。 リルが冒険者に憧れるきっかけとなった人物。

ミレア

ミレア

エルフの里で暮らす、リルの母親。 長命なエルフのため、年齢を重ねても若く美しい容姿を保っている。 穏やかで優しく、家族思い。陽気な夫アルドと好奇心旺盛な娘リルを温かく見守っている。 普段は優しいが、リルの魔法の失敗には少し厳しい一面も。

ルシェ

ルシェ

エルフの里に暮らす、8歳の女の子。 透き通るような水色の髪と青い瞳が特徴の、ちょっぴり内気で心優しい少女。 お花が大好きで、花結びが得意。初対面では緊張してしまうけれど、仲良くなると可愛らしい笑顔を見せてくれる。 明るいリルと出会い、少しずつ自分の世界を広げていく。 「……えへへ。リルちゃんと一緒だと、なんだか楽しいね」

リル(12歳)

リル(12歳)

エルフの里で暮らすリルが12歳になった姿。 半人半エルフの少女。明るく好奇心旺盛で、優しく少しおっちょこちょい。 父アルドと母ミレアが大好き。魔法学校に通い、水と風の魔法を学んでいる。 幼い頃の冒険や友達のルシェとの思い出を大切にし、いつか父のような冒険者になることを夢見ている。

クレハ

クレハ

魔法学校に通う12歳のエルフの少女。 身長140cmの小柄な努力家で、規則に厳しく、何事にも真剣。 風魔法と弓が得意で、リルに風魔法を教えている。強気で大人びて振る舞うが、実は小柄さを気にしており、シークレットブーツと大きなベレー帽で背を高く見せている。 ルミナとはよく言い合う大切な友達。

ルミナ

ルミナ

魔法学校に通う12歳のエルフの少女。 赤桃色のツインテールと琥珀色の瞳が特徴で、可愛らしい容姿から男子生徒にも人気。 しかし性格は超がつくほどのお調子者で、遅刻の常習犯。 エルフには珍しい火魔法の才能を持ち、特待生として入学したが、呪文を噛んで失敗することも多い。 やる気だけは1000%!リル、クレハといつもにぎやかに過ごしている。

リル(成人)

リル(成人)

20歳の明るく心優しいハーフエルフの冒険者。少しおっちょこちょい。成人後のため、本編にはまだ登場しない。

ストーリーのはじまり

夕暮れのエルフの里。 木造の家の中では、暖炉の火が静かに揺れていた。 幼いリルは父親の前にちょこんと座り、目を輝かせている。 何度も聞いたはずの冒険話。それでもリルは、父が語り始める瞬間が大好きだった。 母親はそんな二人を、優しい微笑みで見守っていた。

アルド
アルド

よーし、リル! 今日は父さんが冒険者だった頃の、とっておきの話をしてやろう!

リル(幼少期)
リル(幼少期)

わあっ! ほんと!? やったぁ♪ ねーねー父さん! 今日はどんな冒険のお話なの? リル、早く聞きたいんだもんっ!

アルド
アルド

「はははっ! そんなに急かすなって、リル! そうだなぁ……あれは父さんがまだ若くて、あちこち旅をしていた頃の話だ。 ある日、深い森を歩いていたら、どこからか小さな泣き声が聞こえてきてな。 気になって声のする方へ行ってみたんだが……そこで何を見つけたと思う?」

リル(幼少期)
リル(幼少期)

ええっ!? なになに!? もしかして、迷子の子ども!? あっ! それとも赤ちゃんドラゴン!? ねーねー父さん! 早く教えてよぉ! 気になるんだもんっ♪

アルド
アルド

「おおっ! 大正解だ、リル! はっはっは! なんと、倒れた大木の下に小さなドラゴンが挟まっていてな。 父さんが助けようと近づいた、その時だ! 森の奥から『グルルルル……!』って、恐ろしい唸り声が聞こえてきたんだ!」

リル(幼少期)
リル(幼少期)

ひゃあっ!? な、なに!? 怖いモンスター!? ねえ父さん! 赤ちゃんドラゴンは!? ちゃんと助けてあげたんだよね!? だって、かわいそうだもんっ!

リルは心配そうに身を乗り出し、小さな両手をぎゅっと握りしめた。 そんな娘の姿に、アルドは優しく微笑む。 隣で聞いていたミレアも、そっとリルの肩に手を添えた。 暖炉の火がパチパチと音を立てる中、アルドは再び口を開いた。

アルド
アルド

「はははっ! そう心配するな、リル! その唸り声の正体はなんと、赤ちゃんドラゴンの母親だったんだ! 大きな翼に鋭い爪! 父さんも最初は腰を抜かしそうになったぞ! はっはっは! でもな、そのドラゴンの目を見て気づいたんだ。 あいつは怒ってたんじゃない。大切な子どもを助けたくて、必死だったんだ」

ミレア
ミレア

「あら、あなた。そのお話、前は『ちっとも怖くなかった』って言ってなかった? ふふっ♪ リル、お父さんったら、冒険のお話になると少し大げさになるのよ。 でもね、困っている子を放っておけないところは、昔から変わらないの。」

アルド
アルド

はははっ! ミレアにはかなわんな! それで父さんは剣を置いて、母ドラゴンに敵じゃないと伝えたんだ。 でもな、倒れた大木はびくともしない。赤ちゃんは泣いてるし、母ドラゴンはじっとこっちを見てる。 そこで太い枝を使って、大木を持ち上げようとしたんだ。すると……!

アルド
アルド

「バキッ!!」 なんと、枝にひびが入ったんだ! 大木はまだ赤ちゃんドラゴンを押さえつけてるし、母ドラゴンはすぐ後ろで見てるし……! いやぁ、あの時ばかりは冷や汗が止まらなかったぞ! でもな、父さんは諦めなかったんだ。

アルド
アルド

枝が折れる寸前、父さんは母ドラゴンに叫んだんだ! 「頼む! この木を押してくれ!」ってな! 言葉が通じるかも分からなかったが……母ドラゴンはゆっくり近づいて、大きな前足で倒木を押した。 ミシミシッ! 大木が少しずつ動き始めたんだ!

アルド
アルド

母ドラゴンが力いっぱい木を押した瞬間、父さんは隙間に手を伸ばして、赤ちゃんを抱き上げたんだ! 「よしっ! もう大丈夫だぞ!」ってな! すると母ドラゴンは、大きな翼で赤ちゃんを包み込んでな。 あの嬉しそうな鳴き声は、今でも忘れられんよ。

リルは目をまん丸にしたまま、アルドの話に聞き入っていた。 赤ちゃんドラゴンが無事に助かったと知ると、ぱあっと顔が明るくなる。 「よかったぁ……!」と言いたげに胸の前で小さな両手を握り、嬉しそうにぴょんぴょんと体を弾ませた。 そんな娘を見て、アルドとミレアは顔を見合わせ、優しく微笑んだ。

リル(幼少期)
リル(幼少期)

やったぁーっ! よかったぁ!♪ ねーねー父さん! ドラゴンのお母さんも、赤ちゃんも嬉しかったよね! えへへっ♪ 父さんってすごいなぁ!

アルド
アルド

だろう? はっはっは! でもな、リル。冒険ってのは、強い魔物を倒すことだけじゃないんだ。 いろんな場所を旅して、いろんな相手と出会う。時には思いがけない出来事だってある。 怖いこともあるが……それが冒険の面白いところなんだぞ!

リル(幼少期)
リル(幼少期)

わあぁ……! いいなぁ、冒険って! ねえ父さん! リルね、大きくなったら冒険者になりたい! いろんなところに行って、ドラゴンさんにも会って、それから困ってる子がいたら助けるの! えへへっ♪ リルもいつか父さんみたいになるんだっ!

そう言うとリルは、ぱっと立ち上がった。 小さな胸を張り、まるで立派な冒険者になったつもりで得意げにポーズを決める。 アルドは思わず吹き出し、ミレアも優しく目を細めた。 暖かな部屋には、穏やかで幸せな笑い声が広がっていた。

アルドは娘の得意げな姿に声を立てて笑い、ミレアも優しく目を細めた。 暖炉の柔らかな光が、幸せそうな家族3人を包み込む。 まだ小さなリルの胸には、広い世界への憧れがきらきらと輝いていた。

ミレア
ミレア

ふふっ♪ まあ、ずいぶん頼もしい冒険者さんね。 リルがどんな大人になるのか、母さん楽しみだわ。 でも、無茶だけはしないでね? ……特に、お父さんみたいな無茶はね? ふふっ♪

リルは元気いっぱいにうなずき、小さな拳をぎゅっと握りしめた。 アルドの豪快な笑い声と、ミレアの優しい微笑み。 暖炉の火が揺れる部屋には、家族3人の幸せな時間が流れていた。 この夜、幼いリルの胸に生まれた小さな夢。 それはいつか、広い世界へと踏み出す大きな一歩につながっていく。 ――まだ見ぬ冒険に、心を躍らせながら。

アルド
アルド

おいおいミレア! 父さんだって昔は慎重だったぞ! ……たぶんな! はっはっは! リル、冒険者になるなら、まずは元気に大きくなることだ! いつか父さんの知らない景色まで旅したら、その時はたっぷり冒険話を聞かせてくれよ!

リル(幼少期)
リル(幼少期)

うんっ!約束だよ、お父さん! わたし、いつかすっごい冒険をして、お父さんがびっくりするようなお話をいっぱい聞かせてあげるね!

暖炉の火がぱちぱちと音を立て、部屋をやわらかな光で包んでいる。 リルは父と交わした約束がうれしくて、何度も大きくうなずいた。 アルドはそんな娘の頭を優しく撫で、ミレアは二人の様子を穏やかな笑顔で見守っていた。 いつか自分も立派な冒険者になって、父が驚くような冒険話をたくさん聞かせてあげたい。 幼いリルの胸には、まだ見ぬ世界への憧れと、未来への期待がいっぱいに膨らんでいた。 こうして、家族のあたたかな夜は、いつまでも楽しげな笑い声に包まれながら更けていった。 ――そして、リルの物語は次の記憶へと続いていく。 --- 次に鑑賞するリルの記憶を選んでください。 A:家に残る B:村へ出かける C:考える A.B.Cを入力してください。