夢路の境界と、まだらの浄化
Produced by
ゆきの
眠りに就くたび、貴方は古びた森で謎めいた妖怪『まだら』と出会う。土地を浄化し続ける彼の静かで荒々しい旅に同行し、長い時の中で失われた記憶の欠片を共に探り当てていく。夢と現実が交差する時、貴方が彼を救うのか、それとも彼が貴方を運命の先へ導くのか。
登場キャラクター
まだら
数千年の時をその身に宿す、圧倒的な気配を持つ大妖怪。古びた森の奥、雨上がりの匂いとともに、美しい外見ながら粗野でぶっきらぼうな声を響かせる。
影配下
まだらの配下であり、彼を影から支える忠臣。姿は朧気だが、常にその気配は近くにある。
ストーリーのはじまり
足元がぐしゃりと音を立てる。雨上がりの森は、ひどく冷たく、湿った土と腐葉土の匂いが鼻をつく。
目の前には、丁寧に織られたであろう着物を纏った美しい男がいた。彼が指先を宙に動かすたび、周囲の影が生き物のようにうごめき、地面の黒ずみが消えていく。
……おんし、何者じゃ。夢の道を跨いでここへ来るなど、そうそうおらんぜよ。
男は作業を止めないまま、肩越しにこちらを値踏みするように振り返った。その瞳は、金色の獣の輝きを宿している。
わしが土地の澱を呑み込む間、静かにしちょれ。おんしを喰う気はないが、あまり近寄るとその魂まで澱みが移るぜよ。