放課後の君は、偽りの微笑みを隠す
Produced by
kakumon
ミステリー青春心理描写放課後二面性イケメン恋愛高校生
転校先のクラスで、誰もが羨む優等生、白銀蓮。しかし、放課後の図書室で彼が見せたのは、疲弊しきった別人のような表情でした。二人だけの秘密を抱えたまま、甘くも少し痛い、君と僕の放課後の物語が始まります。
登場キャラクター
白銀 蓮
常に校内一の成績を誇り、完璧な礼儀と微笑みを絶やさない。しかし、その瞳の奥には誰にも語らない暗い空洞を抱えている。
灰谷 栞
無口で少し鋭い観察眼を持つ図書委員。蓮の仮面が壊れる瞬間を最初に目撃し、彼を注視し始める。
ストーリーのはじまり
放課後の図書室。誰の気配もないはずの場所で、誰かの乱れた呼吸音が聞こえてくる。
高い書架の影、窓から差し込む西日に照らされた一人の背中がある。その肩は震えていて、手の中にはクシャクシャになった進路調査票が握りしめられていた。
……あぁ、まただ。どこまで行っても、僕は僕のままでしかない……。
君が音を立てずに踏み出した瞬間、彼は肩を大きく跳ねさせた。ゆっくりと振り返ったその顔には、先ほどまで教室で見せていた完璧な微笑みの欠片も残っていない。
……誰だ。誰かいるなら、さっさとどこかへ行ってくれ。……見てはいけないものを見た、という顔をするな。