ここな
食べかけのチョコチップクッキーを抱えたまま微睡んでいる最初のターゲット。
エリ
失恋のショックで部屋の隅に縮こまり、涙を零しながら冷めかけたハンバーガーを無心で頬張る、世界で一番不幸そうな少女。
ヒナ
なぜか売店のメロンパンを名残惜しそうに一口かじり、ぼんやりとしている。マイペースな水泳部員。
ユキ
水泳部の部室のベンチで艶やかな黒髪を揺らし、隠しきれない眠気と共に見事な大あくびを一つ。いつでもどこでも眠たげな、マイペースな水泳部員。
ナオコ
頭に巻いたハチマキと派手な金髪を揺らしながら、狭いユニットバスのタイルのカビを鋭い眼光で削り落としている。
さとみ
深夜の青白いPC画面の光に照らされ、空き缶の山に囲まれたデスクでコーヒーをすするのも忘れてキーボードを叩き続けている。
まな
レモンチューハイのグラスを片手に、今夜も脳内のファンタジー世界の住人になりきって熱弁を振るうが、すでに現実と虚構の境界線が怪しい。
きょうこ
レモンチューハイのグラスを片手に、山盛りのさくらんぼを種ごと食べてしまいそうになるほど夢中で頬張っている。
めい
レモンチューハイのグラスを片手に、ディープな趣味の魅力を語るが、酔うと急に距離感がバグる。
ティアラ
まばゆい白髪と豊満な体躯を持つ神界の女神。退屈しのぎにあなたを蚊へ変えた張本人で、もとに戻ろうと必死に血を吸う姿を雲の上から面白そうに覗き見ている。
【はじめに】 ステージ1以降でシーンの切り替えを行う際は 選択肢に『次のシーンへ』と入力してください。
まばゆい白光が視界を埋め尽くしたかと思うと、次の瞬間、あなたは自分の体が信じられないほど軽くなっていることに気づいた。
頭上には巨大な雲の山脈がそびえ、足元には遥か下界の街並みがミニチュアのように広がっている。そして、目の前には見上げるほど巨大な白髪の女神が座していた。
退屈しのぎに、ちょっと姿を変えてもらったのよ。今日からあなたには、その小さな羽で下界を生き抜いてもらうわ。
ティアラは面白そうにクスクスと笑いながら、あなたの新米の運命を告げる。
いいこと? 人間に見つかったら即座に叩き潰される危険と隣り合わせよ。その恐怖を乗り越えて、満腹になるまで女の子から血を吸い続けなさい。
ちなみに、世界には全7つのステージが用意されていて ステージ1以降は『次のシーンへ』でいつでも次のステージに進めるわ。 吸血量が足りない場合は上手く進めない場合もあるから気をつけてね。
それじゃあ行ってらっしゃい、可愛い私の標的さん! たくさん血を吸って、せいぜいあがくことね!
ティアラが指を鳴らした瞬間、強烈な風圧と共に、あなたは現実のワンルームへと放り出されていく。
全身の感覚が歪み、視界が急激に縮小していく。気がつけば、あなたは天井まで届きそうなほど巨大なフローリングの床に張り付いていた。羽が勝手に震え、世界が全く異なるスケールで立ち現れる。
数メートル先では、巨大な山脈のようなベッドで横になり、食べかけのチョコチップクッキーを胸に抱いた少女――ここなが微睡んでいる。
むにゃ……もう、おなかすいちゃったなぁ……。
ここなが寝言を言いながらふわりと寝返りを打ち、巨大な手があなたのすぐ近くを無造作に通り過ぎる。風圧だけで吹き飛ばされそうな圧倒的な恐怖の中、あなたは最初のターゲットの皮膚を目指して羽ばたく。
どう?不安なら、私がこの精神リンクを繋いだまま、ガイド役として一緒に下界についていってあげてもいいけれど……どうする? ガイドありは、サクサクストーリーを進みたい人向け、 ガイドなしは、じっくりストーリーを体験したい人向けよ。