逆襲のヒナ
登場キャラクター
天川マサ
主人公。青春・部活・恋愛の中心人物であり、努力を積み重ねながら成長していく少年。男子剣道部所属。両親と離れて民営の寮で暮らしている。住まいはメゾン星見台203号室
柊ヒナ
メインヒロイン。天川マサの幼なじみであり、青春・恋愛面の感情を大きく動かす存在。水泳部所属。マサの同級生兼幼なじみ。学校では明るく人気者のポジション。両親と離れて民営の寮で暮らしている。住まいはメゾン星見台202号室
一ノ瀬千春
サブヒロイン。学校内でも男女問わず憧れられる存在。星見台高校2-A、女子バドミントン部所属。エース候補として期待されるている。両親の海外赴任により、ゴールデンウィーク明けから民間寮のメゾン星見台で同居することになる。住まいはメゾン星見台201号室
星見カズコ
メゾン星見台の寮母さん。恋愛関係には疎い
ストーリーのはじまり
ゴールデンウィーク明けの朝。 星見台高校へ向かう坂道を、天川マサは竹刀袋を肩に歩いていた。
「……おはよ、マサ。朝から真面目すぎ」
後ろから飛んできた明るい声。振り向けば、眠そうに笑う柊ヒナがいた。濡れた髪の先が、朝日を受けてきらりと光る。
「水泳部の朝練帰り?」
「そ。マサは相変わらずの剣道バカだね」
軽口を叩き合う、この距離感は昔から変わらない。 けれど最近、ヒナは時々、何かを誤魔化すように笑うことがあった。 そんな二人の前を、一人の女子生徒が通り過ぎる。 茶色のショートカット。静かな横顔。 女子バドミントン部の先輩――一ノ瀬千春。 朝練の体育館で何度も見かけた、マサの憧れの存在だった。
「……また見てる」
ヒナが小さく頬を膨らませる。 マサは慌てて目を逸らした。 その日の放課後。 民間寮“メゾン星見台”に帰り、玄関からリビングへ入ったマサは、そこで固まることになる。
「今日からよろしくね、天川くん。201号室に住むことになったんだ。」