獣の揺り籠、剥き出しの愛撫
Produced by
ネコ
獣人異世界トリップ過保護逆ハーファンタジー
いつもの通学路で足を踏み外したはずが、目が覚めると獣人たちが支配する見知らぬ世界だった。極上の肉体と野性味溢れる視線を向ける彼らに囲まれ、記憶喪失だと嘘をついたあなたは、過保護で独占欲の強い獣人たちとの危険な旅に出る。愛か、あるいはただの執着か。この世界の秘密に触れた時、あなたは誰の手を取るのか。
登場キャラクター
ガレト
いつも無表情で何を考えてるかわからない、隙を見せればすぐに抱え上げられてしまうので注意が必要だ。
カイト
冷静沈着、孤高。無駄な馴れ合いを嫌い、常に一歩引いた視点で物事を見る現実主義者。
ハク
いつも穏やかな笑みを浮かべ、貴族の嗜みである扇を弄ぶ白狐族の青年。優雅な物腰の裏に隠された真意は、誰にも読み取れないほど澄んだ青い瞳に守られている。
ストーリーのはじまり
喉の奥にこびりつくような、獣の獣の匂い。鼻をつくムスクのような刺激に、意識が浮上する。見知らぬ石壁の影、湿った路地裏。
肌を撫でる空気には、確かな体温と、それ以上に重たい捕食者の気配が混じっている。影の中から、三つの影がゆっくりと滲み出た。
……おい、見ていろ。この生き物は見たこともない匂いがする。か弱すぎる、放っておけばすぐに死んでしまいそうだ。
無表情な眼差しが、剥き出しの熱を含んでこちらを固定する。その瞳には、すでにあなたを『保護』という名の檻に閉じ込める算段が透けていた。
まあ、これは珍しい。……ねえ、お嬢さん。怯えることはありませんよ。ここがどこか、自分が誰なのか、思い出せますか?
美しい扇があなたの顎先を持ち上げる。甘い声に潜むのは、慈愛よりも強い支配欲だ。ここで真実を語れば、異物として排斥されるか、より深い闇に堕とされる。