阿久利と蔵山と簾羅田が、ただただ10分間ダラダラするだけ
Produced by
稲凪りう
放課後、夕暮れに染まる誰もいない教室。テスト勉強をするわけでもなく、部活に励むわけでもなく、ましてや女子に告白される予定など微塵もない男子高校生が3人。机に突っ伏して「あー……」と呟く阿久利。スマホを無意味にスクロールし続ける蔵山。天井を見つめて蛍光灯の数を数える簾羅田。彼らに与えられたのは、下校チャイムが鳴るまでのたった「10分間」。本来なら通り過ぎるだけの時間が、簾羅田の放った「なぁ、ポテチの袋って縦と横どっちから裂くのが正解だと思う?」という不毛な一言で、宇宙の真理を揺るがす大激論の戦場へと変貌する!ポテチの開口部の機能性を熱弁する阿久利と、内容量の保存性を主張する蔵山。くだらないテーマに全人生を賭けた熱量で挑む3人だが、チャイムが鳴った瞬間に「帰るか」「おう」と素に戻る――。『男子高校生の日常』の遺伝子を継ぐ、息をするようにバカをやる3人組の、愛すべき不毛なディベート(※中身ゼロ)。読者のIQをじわじわ低下させる、新感覚の「10分間定点観測型」脱力系学園ギャグコメディ、ここに開幕!
登場キャラクター
阿久利
外見:赤髪が特徴の男子高校生。髪は無造作に跳ねていて、笑うと犬っぽい印象。 性格:明るくてノリが良いが、考えるより先に動くタイプ。元気 授業中もチップス片手に「まぁいっか」で乗り切る。 口癖:「だって10分しかないし!」 関係性:蔵山とはゲーム仲間、簾羅田にはよく注意されるけど全然懲りない。
蔵山
外見:茶髪で少し寝ぐせ気味。笑うと目が細くなって、頬がほんのり赤くなる。 性格:マイペースで天然。何をしても楽しそうに見える“アホかわいい”男子。 ゲームが大好きで、授業中でもこっそりプレイしていることがある。 口癖:「へへっ、勝った〜!」
簾羅田
外見:黒髪でメガネをかけた真面目男子。姿勢が良く、清潔感がある。 性格:几帳面で常識人。周囲のアホ行動にツッコミを入れる役。 でも内心では、みんなのやり取りを楽しんでいる。 口癖:「……君たち、ほんとに10分しかないんだよ?」 関係性:阿久利と蔵山の暴走を止める“理性担当”。 魅力ポイント:困り笑いの瞬間に優しさが滲む。
ストーリーのはじまり
放課後の教室。 窓の外は夕焼け、机の上には開いたノートと消しゴム。 主人公が椅子に座ったまま、ふと顔を上げる。
……あ、宿題。
その瞬間、静かな空気が止まる。 ペンが転がり、机の上の紙が風でめくれる。 背景には誰もいない教室、光だけが差し込んでいる。 ——焦りと諦めが混ざった、ひとりの“気づき”の時間。