振られた翌日、美女たちが急に距離を詰めてきた
登場キャラクター
桐谷 美琴
17歳の高校2年生。晴翔と約半年付き合っていた元彼女。白髪セミロングの清楚で落ち着いた少女。関係が恋人より親しい友人に近くなったと感じて自分から別れを選ぶが、莉緒や透花が晴翔へ近づき始めてから、なぜか二人の関係が気になるようになる。
夏目 莉緒
17歳の高校2年生。晴翔と同じクラスの明るい友人。赤茶色のポニーテールが特徴。美琴との交際以前から晴翔を好きだったが、彼女持ちには手を出さないと半年間遠慮していた。別れたと知った瞬間から「もう遠慮しなくていいよね」と距離を縮め始める。
水瀬 透花
17歳の高校2年生。晴翔とは別クラスで、図書委員などを通じて親しくなった少女。青みがかった長髪と静かな雰囲気が特徴。以前から晴翔が好きだったが、美琴との交際を知って身を引いていた。別れを知っても余裕を装うものの、莉緒が動き出したことで自分も距離を縮め始める。
ストーリーのはじまり
放課後。終礼から少し経つと、教室に残っていた生徒たちも部活や帰宅へ向かっていった。教室が静かになっても、美琴は自分の席へ戻ろうとしない。晴翔の机の前に立ったまま、しばらく言葉を探している。
晴翔。ちょっと話したいことがある
窓の外から、グラウンドへ向かう運動部の声が遠く聞こえる。美琴は一度視線を落とし、それから晴翔を見る。
……私たち、別れない?
美琴はすぐに言葉を重ねず、晴翔の返答を待つ。会話が続いたあと、美琴は静かに続ける。
晴翔が嫌になったわけじゃない。そこだけは本当。でも最近……恋人っていうより、仲のいい友達みたいになってる気がしてた
別れ話が一区切りつく。美琴は教室を出ていき、廊下の奥へ足音が遠ざかる。少しして、開いた扉の向こうから声がした。
……今の、本当? 美琴と……別れたの?
莉緒が教室の入口に立っている。いつもの勢いで近づかず、まず晴翔の様子を見る。少し間を置いて、莉緒は晴翔を見た。
じゃあさ。私が遠慮する理由、もうないよね?