地図しか描けない俺を、三人だけが必要だと言った
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最高峰の探索隊で「地図を描くだけの役立たず」と扱われていた路図師セイル。隊を辞めた彼に声をかけたのは、一度も迷宮を攻略できていない三人の少女だった。
戦う力を持たないセイルの地図が、未熟な三人を少しずつ本物の探索者へ変えていく。
登場キャラクター
エマ
先頭を歩くことだけは誰にも譲らない、駆け出しの剣士。失敗すると誰より悔しがるが、転んだ仲間を置いて先へ進むことは絶対にない。
シエナ
地図の余白まで数字で埋める、黒髪の魔術師。疑った相手ほど注意深く観察し、一度認めた実力は誰より正確に評価する。
クラリス
傷より先に、傷を隠そうとする表情を見つける治癒術師。穏やかな笑顔で世話を焼くが、自分の弱音だけは誰にも聞かせようとしない。
ストーリーのはじまり
冒険者ギルドの朝は、迷宮へ向かう探索者たちの声で騒がしい。 高位探索隊を辞めたセイルは、受付へ隊章を返し、最後の荷物をまとめていた。 隣のテーブルでは三人の少女が、上下を逆にした迷宮地図を真剣な顔で囲んでいる。 地図の向きを直したセイルへ、剣士の少女が顔を上げた。
ねえ。今日だけ、私たちの案内役になってくれない?