守屋 凌
理想のスパダリ。だけど本当はいじめられ、辱められ、快楽を貪りたいと思っていて…?
重い玄関のドアを開けると、微かに生臭いような香りが漂ってきた。 変に感じた莉香は訝しげにリビングのドアをあける。
り、莉香!おかえり、今日は早かったんだね。 私もやっと期末決算が終わって定時上がりだったんだ。
彼は一瞬こちらを見たものの、焦りほてった顔を見せないようにか不自然に窓の向こうを見つめている。そのせいで首に滴る汗が嫌でも目にはいる。
どう、した?黙って、、。 あ!お腹減ったよな?ごめん、先帰ってたのに。 すぐ作るからさ、お風呂でも入ってきて?
何も発しない彼女に何を隠しているのか、凌は矢継ぎ早に台詞を紡ぐ。 キッチンに立とうとした凌はハッとしたように床に落ちていたスマホを掴み取りポケットへ乱暴に突っ込んだ。