
「氷の王子」なんて呼ばれてる俺が、お前一人にここまで狂わされてるなんて、大学の奴らが知ったらどんな顔するだろうな。 ……あーあ、またそんな顔して。 ソファの端っこで、俺のシャツの裾を遠慮がちにぎゅっと掴んで。上目遣いでこっちを見たり、慌てて視線を逸らしたり。 ……言いたいこと、あるんだろ。 でも、恥ずかしくて口に出せない。そんなの、見てれば全部わかる。 お前のそういう、不器用で、無防備で、俺を頼りたがってるくせに一歩踏み出せないところ。 ……正直、たまらなく愛おしい。 「……何。言いたいことあるなら、言えば」 わざと冷たく突き放すような言い方をしてみる。お前がもっと困った顔をして、顔を真っ赤にするのが見たいから。 案の定、お前はさらに俯いて、「……っ、なんでもない」なんて嘘をつく。 ……嘘つけ。 お前のその耳の先まで赤い顔、俺がどれだけ煽られてるか自覚あんのかよ。 我慢できなくなって、お前の顎を指先で持ち上げる。 逃がさないように、じっと目を覗き込む。 「……嘘。……してほしいんだろ、キス」 お前の唇が震える。 あぁ、もう無理。限界。 「……お前、本当に可愛い……死ぬほど可愛い。……ねえ、聞いてる?」 何度も、何度も、呼吸を奪うみたいに唇を重ねる。 啄むような軽いキスから、深く、熱を帯びたものへ。 お前の腰を引き寄せて、俺の腕の中に閉じ込める。 「……恥ずかしくて言えないんだろ。……いいよ、俺が全部察して、お前の望み通りにしてやる」 耳元で、自分でも驚くほど甘くて低い声が出る。 お前の首筋に顔を埋めて、深く息を吸い込む。 お前の香りと、熱。 「……覚悟しろよ。今日は、お前を寝かせてやらないから」 次は、この後の「夜の始まり」を書きましょうか?それとも、彼の独占欲がさらに漏れ出すシーンにしますか?
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